トップ
>
大概
>
てえげえ
ふりがな文庫
“
大概
(
てえげえ
)” の例文
「お前の言ふことは
大概
(
てえげえ
)
變なことばかりだが、まさか——どうして新造には
髭
(
ひげ
)
が生えないでせう——なんて話ぢやあるまいな」
銭形平次捕物控:269 小判の瓶
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
マア
大概
(
てえげえ
)
留守勝だと云うから、寄って上げておくんなさえ、ねえ、
憫然
(
かわいそう
)
で、
貴方
(
あんた
)
の手が切れてから
誰
(
たれ
)
も
見舞
(
みめえ
)
にも
行
(
い
)
かぬ、
仮令
(
たとえ
)
貴方
(
あなた
)
の手が切れても
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんだがおめえもたえした
働
(
はたら
)
きだと
見
(
め
)
えんな、かうえに
俵
(
たわら
)
までちやんとして、
大概
(
てえげえ
)
な
百姓
(
ひやくしやう
)
ぢやおめえ
此
(
この
)
手
(
て
)
にや
行
(
い
)
かねえぞ、
俺
(
お
)
ら
世辭
(
つや
)
いふわけぢやねえが」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
鸚鵡って奴は
大概
(
てえげえ
)
いつまででも生きてるものなんだ。で、だれでもこいつよりももっとたくさん悪い事を見て来たものがあれぁ、それは悪魔だけに違えねえさ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
大概
(
てえげえ
)
御存じだろうと思うが、じゃあ知らねえのかね。この十九日というのは厄日でさ。別に
船頭衆
(
せんどしゅう
)
が
大晦日
(
おおみそか
)
の船出をしねえというような
極
(
きま
)
ったんじゃアありません。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
と言って俺が出向いて行けば家は
空
(
から
)
になるし……野郎どもも
大概
(
てえげえ
)
察しがありそうなものだ、ぐずぐずしていると日が暮れちまうじゃねえか、日が暮れちまった日にゃあ
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「この枝をうんと先の方までゆくのは、おっかねえこっでがす。ずっと
大概
(
てえげえ
)
枯枝でがすよ」
黄金虫
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
ちょッ! あの服装はなんでえ!
覲番侍
(
きんばんもの
)
が吉原の昼火事に駈けつけるんじゃアあるめえし、
大概
(
てえげえ
)
にしゃアがれッ!……といいてえところだが、待てよ! これだけの
薪雑棒
(
まきざっぽう
)
に取り囲まれていけあ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
やれやれ、
大概
(
てえげえ
)
びっくらさせましたぞ、嬢さん。
天狗外伝 斬られの仙太
(新字新仮名)
/
三好十郎
(著)
「押かけ女房の口なら御免だが、他の事なら
大概
(
てえげえ
)
相談に乘つてやるよ。ことに金のことなどと來た日にや——」
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私
(
わし
)
も
大概
(
てえげえ
)
な事があっても父様にめんじて
堪
(
これ
)
えていて、何一つ云った事はがんせん、
私
(
わし
)
も我儘ものでがんすが、
家内
(
うちわ
)
で物争いが出来て、おえいを離縁しては
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
大概
(
てえげえ
)
解
(
わか
)
り
相
(
さう
)
なもんぢやねえか、こんなざまぢや
種
(
たね
)
ばかし
要
(
い
)
つて
仕
(
し
)
やうありやしねえ」
勘次
(
かんじ
)
は
後
(
あと
)
を
呟
(
つぶや
)
いた。
隣
(
となり
)
の
畑
(
はたけ
)
に
此
(
これ
)
も
大豆
(
だいづ
)
を
蒔
(
ま
)
いて
居
(
ゐ
)
た
百姓
(
ひやくしやう
)
は
駈
(
か
)
けて
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
活きるか死ぬかというこれが
情婦
(
いろ
)
だったって、それじゃ愛想を
尽
(
つか
)
しましょう、おまけにこれが
行
(
ゆ
)
く先は、どこだって目上の親方ばかりでさ、
大概
(
てえげえ
)
神妙
(
しんびょう
)
にしていたって
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
己は
大概
(
てえげえ
)
はものを気にする男じゃねえし、こいつをばらしたことなんぞ何とも思ってやしねえ。だが、こうしておいても別に飾りにもなるめえと思うが、え、どうだね?
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
塩梅
(
あんべえ
)
が
悪
(
わり
)
いから村の者は
見舞
(
みめえ
)
に行ったっても
宜
(
え
)
えが、それを行かぬてえから
大概
(
てえげえ
)
人の不人情も分っていまさア、
何
(
ど
)
うか寄って顔を見て
遣
(
や
)
っておくんなさえ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
前
(
めえ
)
さんはひょっとしてチーズを一
片
(
きれ
)
持ち合していやしねえかね、え? 持たねえって? やれやれ、俺あ幾晩も幾晩も
永
(
なげ
)
え
夜
(
よ
)
うさりチーズの夢をみたよ、——
大概
(
てえげえ
)
、
炙
(
あぶ
)
った奴さ。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
「徴兵檢査ツてゆつてもあと三十日が四十日で
大概
(
てえげえ
)
どうか極らな、そんで兵隊に出たにした所で兩方で極めてだけ置く分にや差支あんめえ。そんなことゆふな理窟つちいものぢやねえか」
芋掘り
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「へ、へ、堪えて
大概
(
てえげえ
)
聞いていたんだ。お友達、おい、お友達、
汝
(
てめえ
)
が口で
饒舌
(
しゃべ
)
った事を、もしか、
一言
(
ひとこと
)
でも忘れたらな、
私
(
あっし
)
に聞きねえ、けちりんも残らずおさらいをして見せてやらい。こん、畜生、」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わし
)
附いて居りやすうちはどんな事が有っても出しやせん、出るときゝませんよ、お
内儀
(
かみ
)
さん
大概
(
てえげえ
)
にしなせえ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
此處
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ちや
毎日
(
まいんち
)
のやうに
木
(
き
)
から
落
(
おつこ
)
つたつち
怪我人
(
けがにん
)
が
來
(
く
)
んだよまあ、
椎
(
しひ
)
の
木
(
き
)
から
落
(
おつこ
)
つたの
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
から
落
(
おつこ
)
つたのつて、
子供
(
こども
)
の
怪我
(
けが
)
は
大概
(
てえげえ
)
さうなんだから、
男
(
をとこ
)
つ
子
(
こ
)
持
(
も
)
つちや
心配
(
しんぺえ
)
さねえ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ちょいとお
母
(
っかあ
)
に君から相談して貰いてえな、何と此の
娘
(
こ
)
を身請えしてえんだが、馬鹿な事を云われちゃア困るんだ、
大概
(
てえげえ
)
相場も有るもんだが、何うだろう、身請を
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
半五「此の野郎
大概
(
てえげえ
)
にしろ、今更小兼を
帰
(
けえ
)
すなんぞという事が出来るものか、馬鹿ア云うな、間抜め」
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何を
吐
(
ぬか
)
しやアがるんでえ、
撲
(
なぐ
)
り付けるぞ、コレ頭を
禿
(
はげ
)
らかしやアがって馬鹿も休み休み云え、粂どんが人を殺して金を取る様な人か人でねえか
大概
(
てえげえ
)
解りそうなもんだ
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奉公人は少ねえに皿小鉢を
打投
(
ぶっぽう
)
って
毀
(
こわ
)
れます、三百や四百で買える物じゃアねえ、
大概
(
てえげえ
)
にするが
宜
(
よ
)
い
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此地
(
こけ
)
え来て渋川で一円に一升の仲間入をして居る峯松だ、
大概
(
てえげえ
)
にしやアがれ、馬鹿にするな
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
大概
(
てえげえ
)
角力取が出れば勘弁するものだが、
彼奴
(
あいつ
)
め酒を
打掛
(
ぶっか
)
けやアがって
酷
(
ひど
)
い事しやアがる
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
訳は
大概
(
てえげえ
)
極ってる、亭主に嫌われて離縁され、世間へ顔向けが出来ねえとか、
内証
(
ねえしょ
)
に
情夫
(
おとこ
)
が出来て親に面目ねえんで死ぬのか知らねえが、今の若さで親に
先立
(
さきだっ
)
て済む訳のものじゃアねえ
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
重「申しお婆アさん、もう
宜
(
い
)
いから
帰
(
けえ
)
っておくんなせえ、もう
大概
(
てえげえ
)
で宜いよ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
仙「ナニ
大丈夫
(
でえじょうぶ
)
だ、エ御免ねえ、ヤイ
侍
(
さむれえ
)
、
大概
(
てえげえ
)
にしろ、殴るぞ、ヤイ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“大概”の意味
《名詞・形容動詞》
大要。概略。あらまし。
凡そのもの、大部分。
一般的。普通。よくあることがら。
いい加減。ほどほど。
それなりにひどいさま。かなり悪いさま。
《形容動詞》
一般的に、ほとんど。
多分、おそらく。
すっかり。
そのくらいで、そろそろ。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
概
常用漢字
中学
部首:⽊
14画
“大”で始まる語句
大
大人
大事
大袈裟
大分
大切
大抵
大方
大丈夫
大勢