“薪雑棒”のいろいろな読み方と例文
旧字:薪雜棒
読み方割合
まきざっぽう87.5%
まきざつぼう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
虫も蛙となり、蛇となって、九ツ十ウに及ぶ頃は、薪雑棒まきざっぽうで猫をって殺すようになった。あのね、ぶんなぐるとね、飛着くよ。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かっとした勘次が薪雑棒まきざっぽうを引っ掴んで飛び出そうとすると、藤吉はそれを押し止めて、起きてゆっくり帯を締め直した。
『然うだなア!』と、重兵衛は重々しく首をかしげて、薪雑棒まきざつぼうの様な両腕をこまねいだ。月四円五十銭は成程この村にしては高い。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)