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大概
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おおかた
さすればその香気
他が鼻を
穿ちて、心魂忽ち空になり、われを忘れて
大概は、その罠に落つるものなり。これよく
猟師のなす処にして、かの狂言にもあるにあらずや。
その功によりて
月宮殿より、
霊杵と
霊臼とを賜はり、そをもて
万の薬を
搗きて、今は
豊に世を送れるが。この翁が
許にゆかば、
大概の
獣類の
疾病は、癒えずといふことなしとかや。
或時は
角闘を取らせ、または
競争などさせて、ひたすら
力業を勉めしむるほどに。その甲斐ありて黄金丸も、
力量あくまで強くなりて、
大概の犬と
噬み合ふても、打ち勝つべう覚えしかば。
“大概”の意味
《名詞・形容動詞》
大要。概略。あらまし。
凡そのもの、大部分。
一般的。普通。よくあることがら。
いい加減。ほどほど。
それなりにひどいさま。かなり悪いさま。
《形容動詞》
一般的に、ほとんど。
多分、おそらく。
すっかり。
そのくらいで、そろそろ。
(出典:Wiktionary)