“情懐”のいろいろな読み方と例文
旧字:情懷
読み方割合
じょうかい66.7%
おもひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公平を失った情懐じょうかいっていなかった自分は一本打込まれたと是認しない訳には行かなかった。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
われは唯西洋の文芸美術にあらざるもなほ時としてわが情懐じょうかいを託するに足るものあるべきを思ひ、故国の文芸中よりわが現在の詩情をうごかし得るものを発見せんとつとむるのみ。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
初雁音はつかりがねも言づてぬ南の海の海遥なる離れ嶋根に身を佗びて、捨てぬ光は月のみの水より寒く庇廂ひさし洩る住家に在りし我が情懐おもひは、推しても大概およそ知れよかし
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)