情懐じょうかい)” の例文
旧字:情懷
公平を失った情懐じょうかいっていなかった自分は一本打込まれたと是認しない訳には行かなかった。
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
われは唯西洋の文芸美術にあらざるもなほ時としてわが情懐じょうかいを託するに足るものあるべきを思ひ、故国の文芸中よりわが現在の詩情をうごかし得るものを発見せんとつとむるのみ。
矢立のちび筆 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)