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人
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しと
ふりがな文庫
“
人
(
しと
)” の例文
『それ其処にバケツが有るよ。それ、それ、何処を見てるだらう、
此
(
この
)
人
(
しと
)
は。』と言つて、
三和土
(
たたき
)
になつた流場の隅を指した。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
人
(
しと
)
の言事を取上げなくッて御免になりながら、糞落着に落着払ッて、出来た事なら仕様が有りませんとは何の
事
(
こっ
)
たエ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
将来
人
(
しと
)
が使えないという、立派な条件を言いたてに、母が大好きで、自分が、旧幕時代の大名奉公というもの、御殿女中というものにあこがれていた夢を、時代の違った時になって
旧聞日本橋:25 渡りきらぬ橋
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「あたし、世の中にこういうとこの
人
(
しと
)
たちぐらいいやな男ってないわ」
刻々
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「兄、あのなあ道廳の
人
(
しと
)
來てるツて、入江の房
云
(
え
)
つてたど。」
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
▼ もっと見る
「ウン。あの
人
(
しと
)
が御座りゃあ
下手人
(
げしにん
)
は一
刻
(
とき
)
の間にわかる」
狂歌師赤猪口兵衛:博多名物非人探偵
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「
人
(
しと
)
……。不忍の池の中に貉がいるかえ」
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
全躰マア
人
(
しと
)
を何だと思ッてお
出
(
い
)
でだ、そりゃアお前さんの
事
(
こっ
)
たから
鬼老婆
(
おにばばあ
)
とか
糞老婆
(
くそばばあ
)
とか言ッて他人にしてお出でかも知れないが、私ア
何処
(
どこ
)
までも叔母の積だヨ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『この
人
(
しと
)
アまあ、
可
(
え
)
え工夫してること。』と笑つた。お定も心持顔を赧くして笑つたが、風呂敷包は、難なく其処から
戸外
(
そと
)
へ吊り下された。格子は元の通りに直された。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「刑事なんぞここじゃ横柄な顔してるけど、お店へああいう
人
(
しと
)
が来ると、まったく泣けるわ。そりゃねちねちしてしつっこいのよ。つんつんすりゃ仇されるしさ、うっかりサービスすりゃエロだってひっかけるしさ。——お店だってよくかり倒されんのヨ」
刻々
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
それも
傍
(
はた
)
で気を附けぬ事か、さんざッぱら
人
(
しと
)
に世話を焼かして置て、今更御免になりながら面目ないとも思わないで、出来た事なら仕様が有ませんとは何の
事
(
こっ
)
たエ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『
何
(
なん
)
しや来たす此
人
(
しと
)
ア。』と言つて、
執念
(
しふね
)
くも自分等の新運命を頓挫させた罪を詰るのであつたが、晩酌に陶然とした忠太は、間もなく高い
鼾
(
いびき
)
をかいて、太平の眠に入つて了つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハイ行きますよ。
貴方
(
あんた
)
の
位
(
くれえ
)
隔てなくして呉れる
人
(
しと
)
ア無えだもの。』
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
雖然
(
だども
)
、あの
人
(
しと
)
だつて、お前達の親達さ、申譯なくなるべす。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あの
人
(
しと
)
だばさ、
眞
(
ほんと
)
に世話して
呉
(
け
)
える
人
(
しと
)
にや
人
(
しと
)
だども。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『この
人
(
しと
)
アまあ、可え工夫してるごど。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“人”を含む語句
良人
主人
大人
美人
情人
巨人
人間
夫人
何人
他人
老人
家人
支那人
狂人
人形
日本人
商人
一人
婦人
旅人
...