“このまち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此市50.0%
此町50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは此市このまちで一番人の目に立つ雄大な二階立の白堊館、我が懷かしき母校である。盛岡中學校である。巨人? さうだ、たしかに巨人だ。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
蛤小女その時昂然として、自今此市このまちに強て住まば、終に打殺さん也とおどしたところ、狐氏大女も殺されては堪らぬと逃げたので、彼まちの人總て皆悦んだといふ。
春宵戯語 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
アンドレイ、エヒミチがあらた院長ゐんちやうとして此町このまちときは、病院びやうゐん亂脈らんみやく名状めいじやうすべからざるもので。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あれこゑ此町このまちにはかせぬがくしとふでやの女房にようぼうしたうちしてへば、店先みせさきこしをかけて往來ゆきゝながめしがへりの美登利みどり、はらりとさが前髮まへがみ黄楊つげ鬂櫛びんぐしにちやつときあげて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)