“剽悍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひょうかん93.3%
へうかん6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天城四郎はきれいに頭をっていた。見るからに剽悍ひょうかんなあの野武士ていの姿はどこにもない。この寒空にうすい墨の法衣ころも一枚なのだ。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ただしその代わり毎年の元旦、選ばれた芸人が柳営りゅうえいへ参り、祝儀の放歌を奏したものである。里人の性質は剽悍ひょうかんで、義侠心に富んでいた。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
歴史の方ではジェイムズ・ヘボンのことを何と云はうとも、私の意見では彼こそ、この手を與へてもいゝ放逸はういつな、剽悍へうかんな野武士といふ氣がいたしますわ。
さつきの剽悍へうかんな四本のさくら
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)