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『夢』
ふりがな文庫
『
夢
(
ゆめ
)
』
不圖昔の夢が胸に浮んで來た。 私は或る山へ登らうとしてゐた。禿山で、頂には樹木も無い。草花が所々懸崕の端に咲いてゐる。私の傍には二人の小兒が居た。一人は男の兒で六歳ばかり、一人は女の兒で四歳ばかり、男の兒は先きに立つて登つて行く、女の兒は私 …
著者
吉江孤雁
著者
吉江喬松
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
曲
(
かゞ
)
廻
(
かへ
)
纔
(
わづ
)
判然
(
わか
)
何人
(
だれ
)
靜乎
(
ぢつ
)
慫
(
すゝ
)
後方
(
あと
)
彳
(
たゝず
)
小兒
(
こども
)
懸崕
(
けんがい
)
傷
(
いた
)
歴々
(
ありあり
)
禿山
(
はげやま
)
傍目
(
わきめ
)
谿
(
たに
)
不圖
(
ふと
)
頂
(
いただき
)
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