どう)” の例文
『あゝ、どうにかかうにか間に合せて置いた。二級懸持ちといふやつは巧くいかないものでねえ。』と言つて、銀之助はしんから出たやうに笑つて、『時に、君は奈何どうする。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
其を思ふと廃して了へと言ふのは実際可愛さうでもある。しかし、君、我輩のやうに子供が多勢ではどうにもかうにも仕様が無い。一概に子供と言ふけれど、その子供がなか/\馬鹿にならん。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)