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どう
ふりがな文庫
“
怎
(
どう
)” の例文
何だ、馬鹿々々しい、俺は
怎
(
どう
)
して
恁
(
か
)
う時々、淺間しい馬鹿々々しい事をするだらうと、頻りに自分と云ふものが輕蔑される、…………
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「船が無事にボストンに着くか
怎
(
どう
)
かは、唯私のこの腕に頼る外はありませんぞ。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それからお吉は、また二人が餘り
温
(
おと
)
なしくして許りゐるので、店に行つて見るなり、少し
街上
(
おもて
)
を歩いてみるなりしたら
怎
(
どう
)
だと言つて
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして、靜子が次の間へ立つた時、『
怎
(
どう
)
だ、仲々
美
(
い
)
いだらう?』と低い聲で言つたのが襖越しに聞こえた。靜子は心に
憤
(
いきどほ
)
つてゐた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして、静子が次の間へ立つた時、『
怎
(
どう
)
だ、仲々
美
(
い
)
いだらう?』と低い声で言つたのが襖越しに聞こえた。静子は心に
憤
(
いきどほ
)
つてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
ブラリブラリと
俛首
(
うなだ
)
れて歩いて來る。竹山は凝と月影に透して視て居たが、
怎
(
どう
)
も野村らしい。帽子も冠つて居ず、首卷も卷いて居ない。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『先生にしたところで、』と、お利代は智恵子の顔をマヂ/\と
睇
(
みつ
)
め乍ら、『
怎
(
どう
)
せ御結婚なさらなけやなりませんでせうし……。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
然し東京の理髮師と云へば、
怎
(
どう
)
やら少し意味が別なので、銀座通の寫眞でも見た事のある人は、早速源助さんの家の立派な事を想像した。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『やあ、生きだ/\。また生きだでア。』と
喚
(
わめ
)
きながら、皆は豐吉を先立てゝ村の方に遁げ出した。私は
怎
(
どう
)
したものか足が動かなかつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
社長が珍重してるだけに恐ろしく筆の立つ男で、野村もそれを認めぬではないが、年が上な
故
(
せゐ
)
か
怎
(
どう
)
しても心から竹山に服する気にはなれぬ。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
然し東京の理髪師と云へば、
怎
(
どう
)
やら少し意味が別なので、銀座通りの写真でも見た事のある人は、早速源助さんの家の立派な事を想像した。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
社長が珍重してるだけに恐ろしく筆の立つ男で、野村もそれを認めぬではないが、年が上な故か
怎
(
どう
)
うしても心から竹山に服する氣にはなれぬ。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
旅人は、
怎
(
どう
)
やら少し
暢然
(
ゆつたり
)
した樣な心持で、目の前の、痩せ果てた骨と皮ばかりの赤犬を、憐む樣な氣になつて來た。で手を伸べて犬を引寄せた。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
野村の聞知つた所では、此社の社長の代議士が、
怎
(
どう
)
した事情の下にか知れぬけれど、或実業家から金を出さして、去年の秋小樽に新聞を起した。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
釧路は、人口と云へば僅か一萬五千足らずの、
漸々
(
やう/\
)
發達しかけた許りの小都會だのに、
怎
(
どう
)
したものか新聞が
二種
(
ふたつ
)
出て居た。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
釧路は、人口と云へば僅か一万五千足らずの、漸々発達しかけた許りの小都会だのに、
怎
(
どう
)
したものか新聞が
二種
(
ふたつ
)
出て居た。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そこでだ、若し後藤肇の行動が、
後前
(
あとさき
)
見ずの乱暴で、其乱暴が
生得
(
うまれつき
)
で、そして、果して真に困ツ
了
(
ちま
)
ふものならばだね、忠志君の鼠賊根性は
怎
(
どう
)
だ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お定が其夜枕についてから、一つには今日何にも働かなかつた爲か、
怎
(
どう
)
しても眠れなくて、三時間許りも物思ひに耽つた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
お定が其夜枕についてから、一つには今日何にも働かなかつた為か、
怎
(
どう
)
しても眠れなくて、三時間許りも物思ひに耽つた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
渠は又時々、
郷里
(
くに
)
にある自分の財産を親類が
怎
(
どう
)
とかしたと云つて、其訴訟の手続を同宿の法学生に訊いて居た事があつた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『僕も
然
(
さう
)
だよ。日頃はこれでも仲々意氣の盛んな方なんだが、昨夜君と逢ツてからといふもの、
怎
(
どう
)
したもんか意氣地の無い事を謂ひたくなる。』
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
隨分近所の子供等と一緒に、
裸足
(
はだし
)
で戸外の遊戯もやるにかゝはらず、
怎
(
どう
)
したものか顏が
蒼白
(
あを
)
く、
駈競
(
かけくら
)
でも相撲でも私に敗ける者は一人も無かつた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
随分近所の子供等と一緒に、
裸足
(
はだし
)
で
戸外
(
そと
)
の遊戯もやるにかゝはらず、
怎
(
どう
)
したものか顔が蒼白く、
駆競
(
かけくら
)
でも相撲でも私に敗ける者は一人も無かつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そこでだ、若し後藤肇の行動が、
後前
(
あとさき
)
見ずの亂暴で、其亂暴が
生來
(
うまれつき
)
で、そして、果して眞に困つちまふものならばだね、忠志君の鼠賊根性は
怎
(
どう
)
だ。
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
昨夜
(
ゆうべ
)
君が帰ツてから、僕は
怎
(
どう
)
しても眠れなかツた。』と楠野君の声は沈む。『一体村民の中に、一人でも君の心を解してる奴があツたのかい。』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『あ、もう十二時が
遂
(
とう
)
に過ぎて居る。』と云ツて、少し頭を
捻
(
ひね
)
ツて居たが、『
怎
(
どう
)
だ君、今夜少し飮まうぢやないか。』
漂泊
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
華やかな、晝を欺く街々の電燈は、
怎
(
どう
)
しても人間の心を浮氣にする。情死と決心した男女が
恁麼
(
こんな
)
街を歩くと、屹度其企てを擲つて驅落をする事にする。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『君の顔を見ると、
怎
(
どう
)
したもんだか僕あ気が沈む。奇妙なもんだね。敵の真中に居れや元気がよくて、味方と二人ツ
限
(
きり
)
になると、泣きたくなツたりして。』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それが
怎
(
どう
)
やら老けて見える。老けて見えると同時に、妹の目からは、今迄の馴々しさが顏から消え失せた樣にも思はれる。輕い失望の影が靜子の心を掠めた。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二月の十日頃から、
怎
(
どう
)
やら寒さが少しづつ
緩
(
ゆる
)
み出した。寒さが緩み出すと共に、何處から來たか知らぬが、港内には流氷が一杯集つて來て、時々雪が降つた。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二月の十日頃から、
怎
(
どう
)
やら寒さが少しづつ緩み出した。寒さが緩み出すと共に、何処から来たか知らぬが、港内には流氷が一杯集つて来て、時々雪が降つた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それが
怎
(
どう
)
やら
老
(
ふ
)
けて見える。老けて見えると同時に、妹の目からは、今迄の馴々しさが顔から消え失せた様にも思はれる。軽い失望の影が静子の心を掠めた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
黄金の指環を喞へた鳥は、大きい輪を描いて
檣
(
ますと
)
の
周匝
(
まはり
)
を飛んだ。
怎
(
どう
)
したのか、此鳥だけは人の顏にならずに。
散文詩
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それを見ると、馬車曳の定
老爺
(
おやぢ
)
が馬を止めて、『
怎
(
どう
)
しただ?』と聲をかけた。私共は皆馬車から
跳下
(
とびお
)
りた。
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『さうぢや無いんですけど。』と繰返して、『
怎
(
どう
)
せ
貴兄
(
あなた
)
の居る間に、何とか
決
(
き
)
めなけやならない事よ。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして、表道を歩くのが
怎
(
どう
)
やら気が咎める様で、裏路伝ひに家へ帰つた。明日返事するとは言つたものの、お定はもう心の底では
確然
(
ちやん
)
と行く事に決つてゐたので。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
最も、殘餘の反對者と云つても、これと云ふ統率者がある譯で無いから、金次第で
怎
(
どう
)
でもなるのだが。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
何故といふ事もないが、予は、新体詩を作る人と聞くと、
怎
(
どう
)
やら屹度自分の虫の好かぬ人に違ひないといふ様な気がする。但し逢つてみると、大抵の場合予の予想が見ン事はづれる。
悲しき思出:(野口雨情君の北海道時代)
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怎
(
どう
)
した破目かで破産して、夫といふ人が首を
縊
(
くく
)
つて死んで了つた為め、新家の家の家政を手伝ひ
旁々
(
かたがた
)
、亡夫の忘れ形見の藤野さんを伴れて、世話になりに来たのだといふ事であつた。
二筋の血
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、此妄想から、私の
頭脳
(
あたま
)
に描かれて居る菊池君が、
怎
(
どう
)
やら、アノ髭で、権力の圧迫を春風と共に受流すと云つた様な、気概があつて、義に堅い、豪傑肌の、支那的色彩を帯びて現れた。
菊池君
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
噫、
然
(
さう
)
だ、然だつけ、と思ふと、此過去の幻の如き巨人が、
怎
(
どう
)
やら搖ぎ出す樣に見えた。が、矢張動かなんだ、地から生え拔いた樣に微塵も動かなんだ、秋天一碧の下に
雪白
(
せつぱく
)
の衣を著て突立つたまま。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
噫
(
ああ
)
、然だ、然だつけ、と思ふと、此過去の幻の如き巨人が、
怎
(
どう
)
やら揺ぎ出す様に見えた。が、矢張動かなんだ、地から生え抜いた様に微塵も動かなんだ、秋天一碧の下に雪白の衣を着て突立つたまま。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怎
(
どう
)
かなる。心配はなし。
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
怎
漢検1級
部首:⼼
9画
“怎”を含む語句
怎麼
呀怎麽着了
怎生
怎的
怎那
怎麽不一様