“面頬”の読み方と例文
読み方割合
めんぼお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
革のこなし方が実に見事で、一朝にして生れた仕事でないのを想わせます。面頬めんぼおどう籠手こてもしばしば見とれるほどの技を示します。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
勝助は、弟へ云いながら、顔へ“面頬めんぼお”を当てた。——勝家なりと名乗って、すぐ敵に面を知られないためである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耶蘇が首をあげて眼を開くと、面頬めんぼおけた武者の顔と変った。その武者の顔をよくよく見て居る内に、それは面頬でなくて、口に呼吸器を掛けて居る肺病患者と見え出した。
ランプの影 (新字新仮名) / 正岡子規(著)