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ひそか
令史少からず
顛動して、
夜明けて
道士の
許に
到り
嗟歎して
云ふ、
寔に
魅のなす
業なり。
某將是を
奈何せむ。
道士の
曰く、
君乞ふ
潛にうかゞふこと
更に
一夕なれ。
令史、
大に
怪み、
即ち
其の
詞の
如く、
宿直の
夜潛に
歸りて、
他所にかくれて
妻を
伺ふ。
此の
兒、
最少なしと
雖も、
後に
自から
設得んと。
果せる
哉、
長なりて
荊州の
刺史となるや、
潛に
海船を
操り、
海を
行く
商賈の
財寶を
追剥して、
富を
致すこと
算なし。
後に
衞尉に
拜す。