“漣立”の読み方と例文
読み方割合
さゞなみた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風にあらで小忌をみころも漣立さゞなみたち、持ち給へる珠數震ひゆらぎてさら/\と音するに瀧口かうべもたげて、小松殿の御樣見上ぐれば、燈の光に半面をそむけて、御袖の唐草からくさたゞならぬ露を忍ばせ給ふ
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
柔かな金髪は、真中から分れて、顳顬こめかみの上へ二つの漣立さゞなみたつた黄金の河を流してゐた。丁度、王冠を頂いた女王のやうにも思はれる。すき透るばかりに青白い額は又静に眉毛の上に拡がつてゐる。
クラリモンド (新字旧仮名) / テオフィル・ゴーチェ(著)