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漣
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ささなみ
ふりがな文庫
“
漣
(
ささなみ
)” の例文
旅僧はその時、
南無仏
(
なむぶつ
)
と唱えながら、
漣
(
ささなみ
)
のごとき杉の木目の式台に立向い、かく誓って合掌して、やがて笠を脱いで
一揖
(
いちゆう
)
したのであった。——
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかも浪人はそういう姿勢で、静まり返っているのである。ただし刀身は脈々と、
漣
(
ささなみ
)
のように顫えている。で、月光がはねられて、顔の隈がたえまなく移動する。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
水底
(
みなぞこ
)
に
主
(
ぬし
)
が
棲
(
す
)
む……その逸するのを封ずるために、雲に
結
(
ゆわ
)
えて
鉄
(
くろがね
)
の網を張り詰めたように、百千の
細
(
こまか
)
な影が、
漣
(
ささなみ
)
立
(
た
)
って、ふらふらと数知れず、薄黒く池の中に浮いたのは、亀の池の名に負える
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
漣
漢検準1級
部首:⽔
14画
“漣”を含む語句
漣波
漣漪
漣々
漣山人
漣立
客魯漣
漣太夫
漣子
漣雲