牛酪バター)” の例文
牛酪バター乾酪チーズ口当り次第平らげたので、住民途方に暮れ猫を多く育てたが、猫一疋に鼠二十疋という多数の敵を持ちあぐんで気絶せんばかりに弱り込んだ。
あいちやんはふべき言葉ことばもなく、いくらかのおちや麺麭パン牛酪バターとをして、福鼠ふくねずみはう振向ふりむき、『何故なぜみん井戸ゐどそこんでゐたの?』とかへしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
彼はそれが自分自身への口実の、珈琲コーヒー牛酪バターやパンや筆を買ったあとで、ときには憤怒のようなものを感じながら高価な仏蘭西香料を買ったりするのだった。
冬の日 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
牛酪バター焼の蛙のあしをつまんで歯でしごくと、小鳥よりもやはらかでなんともいへぬ香気が口の中にひろがる。
蛙料理 (新字旧仮名) / 久生十蘭(著)
そして私たちは牛酪バターを作って、旅行者へ売りました。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
米と小麦と牛酪バターとがゆるされる。
智恵子抄 (新字旧仮名) / 高村光太郎(著)
牛酪バターよりは硫黄と蜜とです
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
『二ちがつてる!と帽子屋ばうしや長太息ためいききました。『牛酪バターやくたないとおまへふていたぢやないか!』とひたして、腹立はらだたしげに三月兎ぐわつうさぎはうました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ウンチミッタ辺で毎朝蝋のごとき粗製の黒砂糖と麦粉と牛酪バターを練り合せて泥丸となし、馬にましめ、その後口を洗い歯をきよめやると見え、サウシの『随得手録コンモンプレース・ブック』二には
そのたびたびに買うのと同じという答えが出たりする。有楽町で途中下車して銀座へ出、茶や砂糖、パン、牛酪バターなどを買った。人通りが少い。ここでも三四人の店員が雪投げをしていた。
泥濘 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
雪と牛酪バター
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
カスタード(牛乳ぎうにう鷄卵たまごとに砂糖さたうれてせいしたるもの)、鳳梨パイナツプル、七面鳥めんてう燒肉やきにく、トッフィー(砂糖さたう牛酪バターせいしてかたいた菓子くわし)、それに牛酪バターつきの𤍠あつ炕麺麭やきぱん
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
油脂牛酪バター等を身に塗り、邪気を避け病毒を防ぎ、また神力を添え心身を清浄にする事で、暖熱の地の民はこれを日常大緊要の務めとする者多く、ぶたの脂など塗るを地方の人が笑うと、竹篦返しっぺいがえしに