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『蛙料理』
ふりがな文庫
『
蛙料理
(
かえるりょうり
)
』
むぐらをわけて行くと、むやみに赤蛙がとびだす。ふとフランスで食べた蛙料理を思ひだした。 牛酪焼の蛙の脚をつまんで歯でしごくと、小鳥よりもやはらかでなんともいへぬ香気が口の中にひろがる。 「おい、蛙のソーテは乙だつたな」といふと、並んで歩いて …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「朝日新聞」朝日新聞大阪本社、1946(昭和21)年10月7日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
牛酪
(
バター
)
脚
(
あし
)