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焼麺麭
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トースト
ふりがな文庫
“
焼麺麭
(
トースト
)” の例文
自分はその時今朝見た
息子
(
むすこ
)
の顔と、アグニスとの間にどこか似たところがあるような気がした。あたかもアグニスは
焼麺麭
(
トースト
)
を
抱
(
かか
)
えて
厨
(
くりや
)
から出て来た。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ロスリッジが黙って俯向いて、
焼麺麭
(
トースト
)
の
片
(
かけ
)
を弄んでいるので、細君は半ば冗談に、だが、何となくきっとした声で
双面獣
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
良人
(
おっと
)
の
起
(
おき
)
るのは大抵正午近くなので、鶴子は毎朝一人で牛乳に
焼麺麭
(
トースト
)
を朝飯に代え、この年月
飼馴
(
かいな
)
らした
鸚鵡
(
おうむ
)
の
籠
(
かご
)
を掃除し、盆栽に水を
灌
(
そそ
)
ぎなどした後、髪を結び直し着物をきかえて
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
麗らかな朝の
焼麺麭
(
トースト
)
はづかしく
俳句は老人文学ではない
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
横倒しに
引
(
ひ
)
ッ
繰
(
く
)
り
返
(
かえ
)
された牛乳の
罎
(
びん
)
の下に、
鶏卵
(
たまご
)
の
殻
(
から
)
が一つ、その重みで押し
潰
(
つぶ
)
されている
傍
(
そば
)
に、
歯痕
(
はがた
)
のついた
焼麺麭
(
トースト
)
が
食欠
(
くいかけ
)
のまま投げ出されてあった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
日の当った事のないように薄暗い部屋を見回すと、マントルピースの上に
淋
(
さび
)
しい水仙が
活
(
い
)
けてあった。主婦は自分に茶だの
焼麺麭
(
トースト
)
を
勧
(
すす
)
めながら、
四方山
(
よもやま
)
の話をした。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
顔を洗ってから、例の通り
焼麺麭
(
トースト
)
と牛乳と半熟の
鶏卵
(
たまご
)
を食べて、
厠
(
かわや
)
に
上
(
のぼ
)
ろうとすると、あいにく
肥取
(
こいとり
)
が来ているので、私はしばらく出た事のない裏庭の方へ歩を移した。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「アグニス、
焼麺麭
(
トースト
)
を食べるかい」
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
麺
常用漢字
中学
部首:⿆
16画
麭
漢検1級
部首:⿆
16画
“焼”で始まる語句
焼
焼酎
焼夷弾
焼餅
焼鏝
焼火箸
焼跡
焼刃
焼芋
焼火