“だんこん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
弾痕80.0%
男根20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
水島生みずしませいが来た。社会主義しゃかいしゅぎ神髄しんずいを返えし、大英遊記だいえいゆうきを借りて往った。林の中でひろったと云って、弾痕だんこんあるつぐみを一持て来た。食う気になれぬので、楓の下に埋葬まいそう
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
バスは、天井に大きな弾痕だんこんのあるロシヤ軍の将校集会所を振りだしに、山へ登つて、坦々たんたんたるドライヴ・ウェイを上下しながら、主防備線づたひにぐるぐるめぐつて行く。
夜の鳥 (新字旧仮名) / 神西清(著)
雲照うんせうさへ坊主の羅切らせつを聞いては、「男根だんこんすべから隆隆りゆうりゆうたるべし」と、弟子でし共に教へたと云ふではないか?
澄江堂雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
やがて、下から登って来た子供の一大隊を見ると、真中に隊長が一人、大きな男根だんこんの形をしたこしらえ物を、べにがらの粉で真赤に染めたのを中に押立てて、その周囲にみ合い、押し合っている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)