はづ)” の例文
旧字:
話がそれからそれへとはづんで、学問のこと、生活様式のこと、道楽のこと、職業のこと、政治のことにまで及んだ。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
「伊藤君、先生は君の顔を見た、たしかに見た、第二の芳賀に君は擬せられとる!」と私は息をはづませて言つた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
かくるれど我がつく息のおのづからはづみあまるかそよぐ前の草
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さういふ風に、心ははづむだけ弾んでゐるのだが、どういふものか、なにひとつ、ぢつくり考へるといふことができないのである。判断はすべて、頭の中できりきり舞ひをするだけである。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
と云つて、例の癖で、尻をぴよいとはづませた。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)