かな)” の例文
旧字:
琵琶と琴の合奏あわせはむずかしい。——が、御諚なればと、二人は懸命に、そのとき“熊野ゆや”のふしかなでて歌った。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
袴を取って踊り出すものもあればお菊のかなでる三味線に合わせて渋い喉を聞かせるものも出て来た。それが又卜翁には面白いと見えてご機嫌はよくなるばかりである。
赤格子九郎右衛門の娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あえかにもかなでらるる夢は?
未婚婦人 (新字新仮名) / 今野大力(著)