“神明前”の読み方と例文
読み方割合
しんめいまえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芝の柴井町、近江屋という糸屋の娘おせきが神明前しんめいまえの親類をたずねて、五つ(午後八時)前に帰って来た。あしたは十三夜で、今夜の月も明かるかった。
影を踏まれた女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
其の翌晩また芝神明前しんめいまえから出火致しまして、芝片門前かたもんぜん本芝ほんしば残らず焼払って、お浜で鎮火致し、たった二日の間に江戸大半を焼き尽しましたが、これは開けぬ昔のお話で
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ソレでも五本や十本はあったと思う、神明前しんめいまえ田中重兵衛たなかじゅうべえと云う刀屋をよんで、ことごと売払うりはらっ仕舞しまった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)