“明神下”の読み方と例文
読み方割合
みょうじんした100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラッ八の八五郎、明神下みょうじんしたの平次の家へ、手で格子戸を開けて——これは滅多めったにないことで、大概たいがいは足で開けるのですが——ニヤリニヤリと入って来ました。
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
ようやく高名となってからは下駄屋をめて手習てならい師匠となり、晩年には飯田町の家は娘に婿を取って家主の株を継がせ、自分はせがれ宗伯そうはくのために買った明神下みょうじんしたの家に移って同居したが
考も一直線に内幸町の方を向いていたが、電車が明神下みょうじんしたへ出る時分、何気なく今しがた電話口で須永から聞いた言葉を、頭の内で繰り返して見ると、覚えずはっと思うところが出て来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)