“建水分”の読み方と例文
読み方割合
たけみくまり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
催す気配はない。——自然の雨気が循環めぐッても来ぬものを、いかに建水分たけみくまりノ神でも、雨を降らせようがあるまいに、と腹を
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
建水分たけみくまりの舞殿では、山田申楽の楽の音が、はや山上に、わいていた。権三の手下てかもそれに気をとられているのだろう。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なんの、忙しい数日はもう過ぎて、明日あすよりは、建水分たけみくまり舞殿ぶでんにて、山田小美濃の申楽一座が、雨乞い神事の一つとして催される。あらまし、準備はできたのだ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)