“とげいばら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荊棘50.0%
莿茨50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥濘ぬかるみは、荊棘とげいばら蔦葛つたかずらとともに、次第に深くなり、絶えず踊るような足取りでありを避けながら、腰までももぐる野象の足跡に落ちこむ。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
『そうです! 貴方の優しいのは、しんから優しいのではない。針をかくした莿茨とげいばら。なぜ胸にあることを、男らしく云って、つとも蹴るともなさらないのです』
夕顔の門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)