カーシャ)” の例文
玉菜汁シチイカーシャを鱈腹つめこみ、一同を誰彼なしに、手癖が悪いの、身持がよくないのと罵りちらしておいてから、自分の部屋へと戻った。
ところが、鉄道工事へ出かけると、その食料もカーシャと肉一斤となります。その代り三十プード(一プードは約四貫)の手車を曳いて、十六時間の労働でこの肉を消化する。
ペーチャはカーシャを食ってしまうと、ムッツリしている親父をおいてぶらりと外へ出た。広っぱの低い焚火のまわりに、五六人集まっていた。ニキータ。ニーナ。ワーシカがいる。
ピムキン、でかした! (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おれんちはおもしろいぞ! ほんの一露里エルスターそこそこだよ。精進油の代わりに、カーシャを添えた子豚こぶたを出すぜ。いっしょに飯を食おうよ。コニャクも出すし、後からリキュールも出る。苺酒いちござけもあるぜ……。
さあ、もう泣くのは沢山! おうちへ帰るんだよ! お母ちやんがカーシャを拵らへて呉れるよ、さうして揺籃ゆりかごの中へ坊やを寝かして、かう唄ふよ。
この人の穿いてゐる長靴がつひぞ樹脂タール臭かつた、などといふ者は村ぢゆうに一人もゐないどころか、そんじよそこいらの百姓だつたら大喜びでカーシャへ入れて食ふやうな
ここではカーシャを詰めた羊の肋肉を片割れも食った上に、凝乳饅頭で口直しをやらかしているが、そうなったら、松露をそえたカツレツかなんかをガツガツ食うようになるぐらいのものだろう。