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専
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もつぱ
ふりがな文庫
“
専
(
もつぱ
)” の例文
旧字:
專
序
(
ついで
)
に日本人は平気で鳥打帽を
被
(
かぶ
)
るが、
巴里
(
パリイ
)
では
専
(
もつぱ
)
ら労働者の
被
(
かぶ
)
るものである。シテエ・フワルギエエルの十四番地へ来ると徳永は
最
(
も
)
う起きて居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
この男はその手紙によると、二十一の年に
聾
(
つんぼ
)
になつて以来、廿四の今日まで文筆を以て天下に知られたいと云ふ決心で、
専
(
もつぱ
)
ら
読本
(
よみほん
)
の著作に精を出した。
戯作三昧
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
英国王ノ行ヒヲ論ズレバ不仁惨酷ノ他ニ記スベキモノナク、
専
(
もつぱ
)
ラ暴政ヲ以テ我諸州ヲ抑圧セリ。今
其
(
その
)
事実ヲ枚挙シ之ヲ世界ニ布告シテ其明論ヲ待ツベシ。
アメリカ独立宣言
(新字旧仮名)
/
トマス・ジェファーソン
(著)
唯継は近頃彼の
専
(
もつぱ
)
ら手習すと聞きて、その善き
行
(
おこなひ
)
を感ずる
余
(
あまり
)
に、良き墨、良き筆、良き
硯
(
すずり
)
、良き手本まで自ら求め来ては、この
難有
(
ありがた
)
き心掛の妻に
遣
(
おく
)
りぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
夫
(
それ
)
から趙州の観音院に移つて、始めて人を
得度
(
とくど
)
し出した。さうして百二十の高齢に至る迄
化導
(
けだう
)
を
専
(
もつぱ
)
らにした。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
専
(
もつぱ
)
ら支那風の
脩
(
しゆう
)
身学を修めさせまして、書物なども、
劉向列女伝
(
リユウキヤウれつじよでん
)
などと申す様なものばかり読ませておりましたから、私もいつとはなくその方にのみ感化されまして
こわれ指環
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
されば日本の百姓たるものは、自らが天皇の
大御宝
(
おほみたから
)
たることを
畏
(
かしこ
)
み、
専
(
もつぱ
)
らこの道をつとめ、国に三年の蓄へあり、人に三年の
糧
(
かて
)
あり、而して後に四方経営を
隆
(
さか
)
んにすべきなり。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
訳者は今の日本詩壇に
対
(
むかひ
)
て、
専
(
もつぱ
)
らこれに
則
(
のつと
)
れと云ふ者にあらず、素性の然らしむる処か、訳者の同情は
寧
(
むし
)
ろ高踏派の上に在り、はたまたダンヌンチオ、オオバネルの詩に注げり。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
婀娜
(
あだ
)
たる容姿は陽春三月の桜花をして艶を失はしめ、腕の
凄
(
すご
)
さは厳冬半夜のお月様をして
面
(
おもて
)
を
掩
(
おほ
)
はしめたり、新橋両畔の美形雲の如き間に立ちて、独り
嬌名
(
けうめい
)
を
専
(
もつぱ
)
らにせる新春野屋の花吉が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
専
(
もつぱ
)
ら賞勲の公平を
司
(
つかさど
)
つて
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
専
(
もつぱ
)
ら
目的
(
めあて
)
は不尽の山
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
東へお立ちなされ候大名衆の
人質
(
ひとじち
)
をとられ候よし、
専
(
もつぱ
)
ら
風聞
(
ふうぶん
)
仕り候へども、
如何
(
いかが
)
仕るべく候や、秀林院様のお
思召
(
おぼしめ
)
しのほども承りたしとのことに有之候。
糸女覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其間
(
そのあひだ
)
に
余程
(
よほど
)
文章を
修行
(
しゆぎやう
)
したものらしい、
増上寺
(
ぞうじやうじ
)
の
行誡上人
(
ぎやうかいしやうにん
)
や
石川鴻斎翁
(
いしかはこうさいおう
)
の所へ行つたのは
総
(
すべ
)
て
此間
(
このあひだ
)
の事で、
而
(
そ
)
して
専
(
もつぱ
)
ら
独修
(
どくしう
)
をした者と見える、
何
(
なん
)
でも
西郷隆盛論
(
さいごうたかもりろん
)
であつたか
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此女は愛を
専
(
もつぱ
)
らにする時機が余り短か
過
(
す
)
ぎて、
親子
(
おやこ
)
の関係が容赦もなく、若い
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
を襲つて
来
(
き
)
たのに、一種の無定を感じたのであつた。それは無論
堅気
(
かたぎ
)
の女ではなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
満枝は
先
(
ま
)
づ
主
(
あるじ
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
して、さて荒尾に向ひては
一際
(
ひときは
)
礼を重く、しかも
躬
(
みづから
)
は手の動き、目の
視
(
み
)
るまで、
専
(
もつぱ
)
ら貴婦人の如く振舞ひつつ、
笑
(
ゑ
)
むともあらず
面
(
おもて
)
を
和
(
やはら
)
げて
姑
(
しばら
)
く
辞
(
ことば
)
を
出
(
いだ
)
さず。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
与作病死の
砌
(
みぎり
)
より、
専
(
もつぱ
)
ら切支丹宗門に
帰依
(
きえ
)
致し、隣村の
伴天連
(
ばてれん
)
ろどりげと申す者方へ、繁々
出入
(
でいり
)
致し候間、当村内にても、右伴天連の
妾
(
てかけ
)
と相成候由、取沙汰致す者なども有之、兎角の批評絶え申さず
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
主
(
あるじ
)
夫婦を
併
(
あは
)
せて
焼亡
(
しようぼう
)
せし
鰐淵
(
わにぶち
)
が居宅は、さるほど貫一の手に
頼
(
よ
)
りてその跡に改築せられぬ、
有形
(
ありがた
)
よりは
小体
(
こてい
)
に、質素を旨としたれど
専
(
もつぱ
)
ら
旧
(
さき
)
の構造を
摸
(
うつ
)
して
差
(
たが
)
はざらんと
勉
(
つと
)
めしに似たり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
扨
(
さて
)
雑誌を出すに
就
(
つい
)
ては、
前々
(
ぜん/\
)
から
編輯
(
へんしう
)
の
方
(
はう
)
は
山田
(
やまだ
)
と
私
(
わたし
)
とが
引受
(
ひきう
)
けて、
石橋
(
いしばし
)
は
専
(
もつぱ
)
ら
庶務
(
しよむ
)
を
扱
(
あつか
)
つて
居
(
ゐ
)
たので、
此
(
こ
)
の
三人
(
さんにん
)
を
署名人
(
しよめいにん
)
として、明治十九年の春に
改
(
あらた
)
めて
我楽多文庫
(
がらくたぶんこ
)
第壱号
(
だいいちがう
)
として出版した
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
専
常用漢字
小6
部首:⼨
9画
“専”を含む語句
専門家
専念
専一
専売局
灌漑専用
専有
専横
専門
専心
専領
専右衛門
専攷
専門性
長与専斎
専精
専修
専修阿弥陀寺
専修念仏
専信
専之丞
...