“もっぱら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
専88.9%
専念11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは脩の句稿を左に鈔出(しょうしゅつ)する。類句を避けて精選するが如きは、その道に専(もっぱら)ならざるわたくしの能(よ)くする所ではない。読者の指擿(してき)を得ば幸(さいわい)であろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
京都に来てから読書と思索とに専(もっぱら)なることを得て、余もいくらか余の思想を洗練し豊富にすることを得た。
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
専念(もっぱら)アタリそのものをよく品騰(ひんとう)し、価値づけて、体力から、量と質から、自分の中の夢想や好みの感応を抜きさしして、夫(そ)れに当り応じ赴くやうになる。
魚美人 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)
先づ浮子の動きを見落すまいとして居る精神活動は、眼の方は浮子を専念(もっぱら)見つめて居るのであつて、向ふ岸の草のゆるぐのも、水面を舞つて居るお歯黒蜻蛉(とんぼ)の動きも無視し、又は無反応である。
健康を釣る (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)