“もっぱら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
専念12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兼て不快の底意これあり候とも、働の節互に助け合い急を見継ぎ、勝利のまったきところをもっぱらに相働べきこと。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
江戸演劇は舞踊と合せてこれを貴族的なる能楽に対照しもっぱら江戸平民美術として見る時余は多大の興味を感じてまざるなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
先づ浮子の動きを見落すまいとして居る精神活動は、眼の方は浮子を専念もっぱら見つめて居るのであつて、向ふ岸の草のゆるぐのも、水面を舞つて居るお歯黒蜻蛉とんぼの動きも無視し、又は無反応である。
健康を釣る (新字旧仮名) / 正木不如丘(著)
従つて魚のアタリそのものを目的とし凝つてしまふと、そのアタリの感覚一つで、どの魚はかう、あの魚はかうといふ事になつて、魚のためではなく、専念もっぱらアタリそのものをよく品騰ひんとうし、価値づけて、体力から、量と質から、自分の中の夢想や好みの感応を抜きさしして、れに当り応じ赴くやうになる。
魚美人 (新字旧仮名) / 佐藤惣之助(著)