“わんぱく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腕白86.0%
頑童4.7%
椀白2.3%
湾泊2.3%
湾白2.3%
蛮貊2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白わんぱくものに愛想あいそをつかしていた時だったから、一刻も早く追い出したさにはたとか太刀たちとか陣羽織じんばおりとか
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
折から子供を背負つた十歳とをばかりの洟垂はなたらしの頑童わんぱくそばに来たので、怪んで自分は尋ねた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
わびるやうになぐさめられて、それでもと椀白わんぱくへず、しくしくきに平常つね元氣げんきなくなりて、悄然しよんぼりとせし姿すがた可憐いぢらし。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
余はかくの如く他人に対して臆病なりしかど、家人に対して大胆にていはゆる湾泊わんぱくを極めたりき。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
小児せうにの如くタワイなく、意気地いくぢなく、湾白わんぱくで、ダヾをこねて、あそずきで、無法むはふで、歿分暁わからずやで、或時あるときはおやま大将たいしやうとなりて空威張からゐばりをし
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
学校に通う途中、妾は常に蛮貊わんぱく小僧らのために「マガイ」が通る「マガイ」が通るとののしられき。この評言の適切なる、今こそ思い当りたれ、当時しょうは実に「マガイ」なりしなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)