頑童わんぱく)” の例文
悪戯な頑童わんぱくどのに頸へ縄をくゝし附けられて病院の原に引摺られ、散三さんざいぢめられた上に古井戸の中へ投込まれやうとした処を今の旦那に救けられたのだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
折から子供を背負つた十歳とをばかりの洟垂はなたらしの頑童わんぱくそばに来たので、怪んで自分は尋ねた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)