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強盗
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ごうとう
ふりがな文庫
“
強盗
(
ごうとう
)” の例文
旧字:
強盜
「わたしは、金をわたしながら、左手にかくし持っていたおのでもって、ガンとひと打ち、
強盗
(
ごうとう
)
のひたいにくれてやったのでした。」
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
隆房大納言
(
たかふさだいなごん
)
が、
検非違使
(
けびいし
)
(警視庁と裁判所をかねたもの)の別当(長官)であった時の話である。白川のある家に、
強盗
(
ごうとう
)
が入った。
女強盗
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
三人が
留置場
(
りゅうちじょう
)
から出たときには、仕事がなくて、食べるに困った。その結果、とうとう悪の道へはいりこんで
強盗
(
ごうとう
)
をはたらいた。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
喰
(
く
)
いつめた渡り職人、仕事にはなれた土方、
都合
(
つごう
)
次第で乞食になったり
窃盗
(
せっとう
)
になったり
強盗
(
ごうとう
)
になったり
追剥
(
おいはぎ
)
になったりする手合も
折々
(
おりおり
)
来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
どの島も、まるで
強盗
(
ごうとう
)
の手にかかったように、裸にされ、はぎとられてしまいます。ところが、だんだんすすむうちに、小さな島がたくさんになってきます。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
▼ もっと見る
「あとはたのむぜ、おれは
強盗
(
ごうとう
)
の親玉を
退治
(
たいじ
)
たんだから、これから警察へごほうびをもらいにゆくんだ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
強盗
(
ごうとう
)
に
出逢
(
であ
)
ったような、居もせぬ
奴
(
やっこ
)
を呼んだのも、我ながら、それにさへ、
動悸
(
どうき
)
は一倍高うなる。
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
総て支那社会に起る暗殺、掠奪、ピス
強盗
(
ごうとう
)
の行為は、
殆
(
ほと
)
んど皆此等青紅幇の手に
由
(
よ
)
らざるものなく、近頃市上で時々起る
銭荘
(
せんそう
)
荒しのピス強盗の如きも大部分は彼等の
荒行
(
こうこう
)
である。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その
飼
(
か
)
い
犬
(
いぬ
)
を見れば主人の人がらもわかるものだ。悪人の飼っている犬はやはり悪ものだ。
強盗
(
ごうとう
)
の犬はどろぼうをする。ばかな
百姓
(
ひゃくしょう
)
が飼い犬はばかで、もののわからないものだ。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
明治十
年
(
ねん
)
ごろまでは
強盗
(
ごうとう
)
したり乱暴
狼藉
(
ろうぜき
)
した者に、なぜそんなことをしたかと聞くと、国を
憂
(
うれ
)
いて大いに
旗上
(
はたあ
)
げするつもりであるといった。また
地租
(
ちそ
)
改正のとき、あっちこっちで
騒
(
さわ
)
いだ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
すると番附には「ピストル
強盗
(
ごうとう
)
清水定吉
(
しみずさだきち
)
、
大川端
(
おおかわばた
)
捕物
(
とりもの
)
の
場
(
ば
)
」と書いてあった。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そりゃあおまえ、だれがみたって
強盗
(
ごうとう
)
というもんだぞ。」
ハツカネズミと小鳥と腸づめの話
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
戦いに次ぐ恐怖は、
強盗
(
ごうとう
)
だった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
強盗
(
ごうとう
)
と出かけるんだ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今まさに、
強盗
(
ごうとう
)
の足にくいつこうとしています。よく見てください。これが目です。これが耳です。これが前足で、これがあと足です。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
つまり昔からありました、
強盗
(
ごうとう
)
だのギャングだのが。今の強盗やギャングの中には、原子弾を使う奴がいるのです。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
界隈
(
かいわい
)
に
野犬
(
やけん
)
が居て、あるいは一疋、ある時は二疋、
稲妻
(
いなずま
)
強盗
(
ごうとう
)
の如く横行し、夜中鶏を喰ったり、豚を殺したりする。ある夜、白が今死にそうな悲鳴をあげた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
英雄一
度
(
たび
)
その志すところに失敗せば、かの行為は、
奸賊
(
かんぞく
)
強盗
(
ごうとう
)
の行為をもって目せらる。我らは衆人環視のうちに捕えられ
縛
(
いまし
)
められ、
暗獄
(
あんごく
)
のうちに
幽閉
(
ゆうへい
)
せられる。
船医の立場
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
しょってでろ、いいか、助役のせがれが
強盗
(
ごうとう
)
にでても警察では豆腐屋を保護してくれないんだからな
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
このとき重税を課しては国のために
憂
(
うれ
)
うべき事であると、
佐倉宗吾
(
さくらそうご
)
を気取ったまではいいが、佐倉宗吾のように命を捨てたかといえば、なかなか捨てるどころか、かえって
強盗
(
ごうとう
)
強姦
(
ごうかん
)
したものもある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
朝になってみると、さく夜、村でいちばん金持ちの地主さんのやしきに、おしいり
強盗
(
ごうとう
)
があったことがわかりました。強盗はひとりでした。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
つまり昔からありました、
強盗
(
ごうとう
)
だのギャングだのが。今の強盗やギャングの中には、原子弾を使う奴がいるのです。
三十年後の東京
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「同志会の
幹事
(
かんじ
)
は
強盗
(
ごうとう
)
の親分である」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「今日はもう遅いから、早く帰らないと、途中があぶないんだ。さかんに
強盗
(
ごうとう
)
が出るというからねえ」
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そのころ新聞には、毎日のように
強盗
(
ごうとう
)
事件が報道されていた。一夜のうちに、強盗の手にわたる金額は何十万円、何百万円にのぼった。源一は、まさか強盗になろうという気はしなかった。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「じゃあ、
強盗
(
ごうとう
)
でもあらわれるのですか」
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“強盗”の意味
《名詞》
強 盗(がんどう、ごうとう)
脅迫や暴力などを加えて他人の財物を奪うこと。
(出典:Wiktionary)
“強盗”の解説
強盗(ごうとう)とは、脅迫や実力行使などによって他人の財物を無理矢理奪う犯罪。あるいはその者をさす。刑法上処罰の対象となる。
(出典:Wikipedia)
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
盗
常用漢字
中学
部首:⽫
11画
“強盗”で始まる語句
強盗団
強盗蔡
強盗提灯