“旗上”の読み方と例文
読み方割合
はたあ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐賀県の綾部八幡あやべはちまんというおやしろには、もとは六月十五日、今は七月のおなじ日に、旗上はたあ旗下はたおろしという神事がある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
明治十ねんごろまでは強盗ごうとうしたり乱暴狼藉ろうぜきした者に、なぜそんなことをしたかと聞くと、国をうれいて大いに旗上はたあげするつもりであるといった。また地租ちそ改正のとき、あっちこっちでさわいだ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
だけれど、考えてみると、伊那丸いなまるもかわいそうだな。ちょっと、旗上はたあげのまねをしたばかりで、もう首をられちまった。忍剣にんけん龍太郎りゅうたろうもとうとう冥土めいどのお相伴しょうばん。アアいやだいやだ死ぬなんて。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)