“野犬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やけん66.7%
のいぬ22.2%
のらいぬ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのためか、あるいは、クロがりこうで、用心深ようじんぶかかったためか、ほかの野犬やけんが、いくひきもつかまえられていったのに、クロだけは、無事ぶじでありました。
青い石とメダル (新字新仮名) / 小川未明(著)
種彦は慄然りつぜんとしてわが影にさえ恐れを抱く野犬のいぬのように耳をそばだてたが、すると物音はそれなり聞えず二階の夜は以前の通り柔かな円行燈の光ばかり。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それから二人はまた野犬のらいぬのように、あっちへ鼻をくっつけたり、こっちへ耳を立てて見たりしながら、どこをどう歩いたのか、大きな川のそばへ出ていました。