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彷徨
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さまよい
ふりがな文庫
“
彷徨
(
さまよい
)” の例文
高田の下男銀平は、下枝を捜し
出
(
いだ
)
さんとて、西へ東へ
彷徨
(
さまよい
)
つ。
巷
(
ちまた
)
の
風説
(
うわさ
)
に耳を
聳
(
そばだ
)
て、道
行
(
ゆ
)
く人にもそれとはなく問試むれど手懸り無し。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうした暗黒の
彷徨
(
さまよい
)
から出離して、念仏門へ一転した綽空は、そこでも、ただ易行往生の教えだけに安んじていられなかったと見える。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この嵐に用達しといふことがあらうか? 恐らくは腹立ち紛れに走り出て、多次郎を引摺りながら、街を(——畑か?)
彷徨
(
さまよい
)
歩くものであらう。
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
彷徨
(
さまよい
)
あるき、なにかの幸福を
手掴
(
てづか
)
みにしたい
焦慮
(
しょうりょ
)
に、
身悶
(
みもだ
)
えしながら、
遂々
(
とうとう
)
帰国の日まで過してしまいました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
それが幾日となく続きに続くこともあった。一年の異郷の月日は彼に取って実際に長い
彷徨
(
さまよい
)
の連続であった。彼は彷徨うことを仕事にして来た自分に
呆
(
あき
)
れた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
彼の歩みは「歩み」というより、むしろ
彷徨
(
さまよい
)
というべきであった。否むしろよろめきというべきであった。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
奴等は心細い、火の中の
彷徨
(
さまよい
)
をまた繰り返す。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
“彷徨”の意味
《名詞》
彷徨(ほうこう)
さまよい歩くこと。うろつくこと。
(出典:Wiktionary)
彷
漢検1級
部首:⼻
7画
徨
漢検1級
部首:⼻
12画
“彷徨”で始まる語句
彷徨彳亍