“さんらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンラン
語句割合
燦爛74.7%
山巒12.7%
散乱3.3%
散亂2.7%
山嵐2.7%
燦燗1.3%
撒乱0.7%
粲爛0.7%
金色燦爛0.7%
驂鸞0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本堂にはお説経の壇が出来て、赤地錦あかじにしきのきれが燦爛さんらんとしている。広い場処に、定連じょうれんの人たちがちらほらいて、低い声で読経どきょうしていた。
ことごとく水田地帯で、陸羽国境の山巒さんらん地方から山襞やまひだ辿たどって流れ出して来た荒雄川が、南方の丘陵に沿うて耕地をうるおし去っている。
荒雄川のほとり (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
もし外の方が圧力が強いと窓硝子が壊れたときは、外から室内へ飛んでくるはずですから室内に硝子の破片が一杯散乱さんらんしていなければなりません。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なにたかとひながらも、を四はうくばつてると、掘出ほりだしたかひは、一々いち/\ふるひふるつて、かひかひだけとして、やまごとんである。破片はへん其所此所そこここ散亂さんらんしてる。むね土器々々どき/\である。
頭のいただきから、山嵐さんらんをゆする三井寺みいでら大梵鐘だいぼんしょうが、ゴウーン……と余韻よいんを長くひいて湖水のはてへうなりこんでいった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衣兜かくしを探りて、金光燦燗さんらんたる時計を出だし、うやうやしく隻手かたてに捧げてはるかに新開地に向い、いやしあざけるごとき音調にて
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
辺りが森閑しんかんと暗い研究室の中で復一は自分のテーブルの上にだけ電燈をけて次から次へと金魚を縦に割き、輪切にし、切り刻んで取り出した臓器を一面に撒乱さんらんさせ、じっと拡大鏡で覗いたり
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それがどんな鬼か知らないが、無数の真蒼な小鬼どもが白金の光耀こうよう粲爛さんらんたる中で乱舞したら、あるいはこの海と空の華麗さを呈するかも知れないと、そんなとりとめない事を考えていた。
死體の始末をして、かねと燭臺を出す積りで小さい佛壇を開けると、中には金色燦爛さんらんたる豪華な佛具が一パイ。
わが驂鸞さんらんの夢さめて
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)