“さんらん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンラン
語句割合
燦爛73.7%
山巒13.1%
山嵐2.9%
散乱2.9%
散亂2.9%
燦燗1.5%
撒乱0.7%
粲爛0.7%
金色燦爛0.7%
驂鸞0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太陽は燦爛さんらんと、野良のらの人々を、草木を、鳥獣を、すべてのものを祝福しているように、毎日やわらかに照り輝いた。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
人間の心中に大文章あり、筆をり机に対する時に於てよりも、静黙冥坐する時に於て、燦爛さんらんたる光妙ある事多し。
山庵雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
併し、女性的とはいへ、山の温泉であるから、樹木が多く、雲や霧がふだんに立ちこめて、山巒さんらんといふ感じは充分にある。
石段上りの街 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
向うの村へ渡って、改めて沢井を見渡すと、山巒さんらんの中腹に塀をめぐらした机の家は、さながら城廓のように見える。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
頭のいただきから、山嵐さんらんをゆする三井寺みいでら大梵鐘だいぼんしょうが、ゴウーン……と余韻よいんを長くひいて湖水のはてへうなりこんでいった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳥鳴き、花咲き、潺湲せんかんたる水音みずおとと静かな山嵐さんらん——、そして、機織はたおりの歌とおさの音がどこかにのんびりと聞こえている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もし外の方が圧力が強いと窓硝子が壊れたときは、外から室内へ飛んでくるはずですから室内に硝子の破片が一杯散乱さんらんしていなければなりません。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこには派手な千鳥の衣類が花をいたように床上ゆかうえ散乱さんらんしていた。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
散亂さんらんした人々ひと/″\くせ其處そこにぼつゝり此處ここにぼつゝりとかたまつてつてるのであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
田畑たはた表面ひようめん石器せつき土器どき散亂さんらんしてゐるところがあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
故に、大臣高官は、威重いおもく、入るにも出るにも、常に燦燗さんらんとあって欲しい。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
衣兜かくしを探りて、金光燦燗さんらんたる時計を出だし、うやうやしく隻手かたてに捧げてはるかに新開地に向い、いやしあざけるごとき音調にて、
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
辺りが森閑しんかんと暗い研究室の中で復一は自分のテーブルの上にだけ電燈をけて次から次へと金魚を縦に割き、輪切にし、切り刻んで取り出した臓器を一面に撒乱さんらんさせ、じっと拡大鏡で覗いたり
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それがどんな鬼か知らないが、無数の真蒼な小鬼どもが白金の光耀こうよう粲爛さんらんたる中で乱舞したら、あるいはこの海と空の華麗さを呈するかも知れないと、そんなとりとめない事を考えていた。
死體の始末をして、かねと燭臺を出す積りで小さい佛壇を開けると、中には金色燦爛さんらんたる豪華な佛具が一パイ。
わが驂鸞さんらんの夢さめて
天地有情 (旧字旧仮名) / 土井晩翠(著)