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山嵐
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さんらん
ふりがな文庫
“
山嵐
(
さんらん
)” の例文
四
時
(
じ
)
鳥鳴き、花咲き、
潺湲
(
せんかん
)
たる
水音
(
みずおと
)
と静かな
山嵐
(
さんらん
)
——、そして、
機織
(
はたお
)
りの歌と
梭
(
おさ
)
の音がどこかにのんびりと聞こえている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頭のいただきから、
山嵐
(
さんらん
)
をゆする
三井寺
(
みいでら
)
の
大梵鐘
(
だいぼんしょう
)
が、ゴウーン……と
余韻
(
よいん
)
を長くひいて湖水のはてへうなりこんでいった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
冷々
(
ひえびえ
)
と樹海の空をめぐっている
山嵐
(
さんらん
)
の声と
一節切
(
ひとよぎり
)
の
諧音
(
かいおん
)
は、はからずも
神往
(
しんおう
)
な調和を作って、ほとんど、自然心と人霊とを、ピッタリ結びつけてしまったかのごとく澄みきっていた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
妨
(
さまた
)
げのない額堂の席を、
夜涼
(
やりょう
)
の
山嵐
(
さんらん
)
をほしいままにして、連歌の
競詠
(
きょうえい
)
を試みているのかと思うと、闇の中に、眼ばかり光らしている武士たちの顔には、みじんもそんな風流気は見えず
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
陣
(
じん
)
の
山嵐
(
さんらん
)
が、
鞍馬山
(
くらまやま
)
の肩あたりから、サーッと
冷気
(
れいき
)
をふり落としてきたかと思うと、八
神殿
(
しんでん
)
の
冠桜
(
かんむりざくら
)
の下あたりに——
竹童
(
ちくどう
)
のお
師匠
(
ししょう
)
さま
果心居士
(
かしんこじ
)
のすがたが、めずらしくもほのかに見えたのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
嵐
常用漢字
中学
部首:⼭
12画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車