“やまあらし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
豪猪66.7%
山嵐33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
危険になると、豪猪やまあらしは毛を逆立て、甲虫かぶとむしは死んだまねをし、昔の近衛兵は方陣を作るが、この男は笑い出した。
クリストフがその名前を聞いただけでもすでに豪猪やまあらしのように髪を逆立てた、凡庸ぼんよう作家の力作を歌おうとしたので、シュルツはそれを止めさせるためにどんなに苦心したかわからなかった。
そんな礼儀れいぎを心得ぬ奴の所へ誰が遊びに行くものか。おれはこの時からこの坊主に山嵐やまあらしという渾名あだなをつけてやった。漢学の先生はさすがにかたいものだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
よくまああんなにずうずうしく出来るものだ。これについては大分不平であるが、山嵐やまあらしの説によると、いくら一人ひとりで不平をならべたって通るものじゃないそうだ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)