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豪猪
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やまあらし
ふりがな文庫
“
豪猪
(
やまあらし
)” の例文
皆まで嘘でなかろう、虎が蝟に制せらるるは昨今聞かぬが
豪猪
(
やまあらし
)
を
搏
(
う
)
つとてその
刺
(
はり
)
に犯され致命傷を受くる事は近年も聞くところだ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
壁はまったく装飾なく、
羽
(
はね
)
をひろげた大きいひからびた
蝙蝠
(
こうもり
)
や、
豪猪
(
やまあらし
)
の皮や剥製の
海毛虫
(
シーマウス
)
や、それらが何だか分からないような形になって懸かっている。
世界怪談名作集:16 鏡中の美女
(新字新仮名)
/
ジョージ・マクドナルド
(著)
危険になると、
豪猪
(
やまあらし
)
は毛を逆立て、
甲虫
(
かぶとむし
)
は死んだまねをし、昔の近衛兵は方陣を作るが、この男は笑い出した。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
クリストフがその名前を聞いただけでもすでに
豪猪
(
やまあらし
)
のように髪を逆立てた、
凡庸
(
ぼんよう
)
作家の力作を歌おうとしたので、シュルツはそれを止めさせるためにどんなに苦心したかわからなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
耳を
聾
(
ろう
)
するばかりの
轟々
(
ごうごう
)
たるエンジンの地響を打たせ、威風堂々と乗り込み来たったのは、
豪猪
(
やまあらし
)
の如き鋭い
棘
(
とげ
)
を
蠢
(
うごめ
)
かす巨大なる野生
仙人掌
(
さぼてん
)
をもって、全身隙間なく
鎧
(
よろ
)
いたる一台の植物性大
戦車
(
タンク
)
。
ノンシャラン道中記:04 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
ペン軸を身につけた
豪猪
(
やまあらし
)
もついでに見に行ってやりたまえ。そのペン軸は、彼にとっても、彼の女友達にとっても、甚だ邪魔っけなしろものだ。
縞馬
(
しまうま
)
、これはほかのすべての縞馬の透し絵の標本だ。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
トダ人水牛を失う時は、術士
私
(
ひそ
)
かに石三つ拾い夜分牛舎の前に往き、祖神に虎の歯牙を縛りまた熊
豪猪
(
やまあらし
)
等をも制せん事を祈り、かの三石を布片に
裹
(
つつ
)
み舎の屋裏に
匿
(
かく
)
すと、水牛必ず翌日自ら還る。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“豪猪(ヤマアラシ)”の解説
ヤマアラシ(山荒、豪猪、学名:Hystricidae)は、ヤマアラシ科およびアメリカヤマアラシ科に属する草食性の齧歯類の総称である。体の背面と側面の一部に鋭い針毛(とげ)をもつことを特徴とする。
(出典:Wikipedia)
豪
常用漢字
中学
部首:⾗
14画
猪
漢検準1級
部首:⽝
11画
“豪”で始まる語句
豪
豪奢
豪傑
豪宕
豪家
豪気
豪胆
豪邁
豪雨
豪勢