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散
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ちら
ふりがな文庫
“
散
(
ちら
)” の例文
なるほど、そう思えば、舞台の前に、木の葉がばらばらと
散
(
ちら
)
ばった中へ
交
(
まじ
)
って、
投銭
(
なげせん
)
が飛んでいたらしく見えたそうでございます。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
毎
(
いつ
)
も宿り客の内幕を遠慮も無く話し
散
(
ちら
)
すに
引代
(
ひきかえ
)
て、余計な事をお
問
(
とい
)
なさるなと厳しく余を
遣込
(
やりこ
)
めたれば余が不審は是よりして
却
(
かえっ
)
て、益々
募
(
つの
)
り
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
今豊橋辺にあつちこつち崋山の手紙が
散
(
ちら
)
ばつて、虎の子のやうに大事がられてゐるが、あれはみんなこの素麺箱から転がり出したものなのだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
以て來ぬか氣のきかぬ
奴等
(
やつら
)
だナニ其所にある夫なら早く
草鞋
(
わらんぢ
)
を
解
(
とき
)
何ぜ
洗足
(
せんそく
)
をせぬのだと清兵衞は
嬉
(
うれ
)
し
紛
(
まぎ
)
れに女共を
叱
(
しか
)
り
散
(
ちら
)
して彼の是のと
世話
(
せわ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わが目のこれに
堪
(
た
)
ふるをえしはたゞ
些
(
すこし
)
の間なりしも、そがあたかも火よりいづる熱鐡の如く火花をあたりに
散
(
ちら
)
すを見ざる程ならざりき 五八—六〇
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
▼ もっと見る
とお
睨
(
にら
)
み廻しになるあなたの顔が目に見えて
身慄
(
みぶる
)
ひをすると云ふのです。または自身達の
散
(
ちら
)
して置いた
塵
(
ちり
)
でなくても
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
そう云いながら、九郎助は立ち上って
散
(
ちら
)
ばっている紙片を取り蒐めると、めちゃめちゃに引き
断
(
ちぎ
)
って投げ捨てた。九郎助の顔は、
凄
(
すご
)
いほどに
蒼
(
あお
)
かった。
入れ札
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
店には仕事が
散
(
ちら
)
かり放題に散かっていた。
熨斗餅
(
のしもち
)
が
隅
(
すみ
)
の方におかれたり、
牛蒡締
(
ごぼうじめ
)
や輪飾が
束
(
つか
)
ねられてあったりした。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
襷
(
たすき
)
をかけ、広げた扇を地上に置き、右の手を眼の前にひらけて紙屑か何かの小さくしたのを
散
(
ちら
)
かして居る。「春は三月落花の風情」とでもいふ処であらう。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
その小屋の周囲に大きな赤黒く汚れた桶が三ツ四ツ
散
(
ちら
)
ばって青田の中にある。この辺は一面に青田になっている。私は一見して石油
井
(
いど
)
だということが分った。
暗い空
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
招き猫なぞが飾って有るので、何も褒めようが有りませんから、二枚
折
(
おり
)
の屏風の
張交
(
はりまぜ
)
を褒めようと思って見ると、
團十郎
(
だんじゅうろう
)
の
摺物
(
すりもの
)
や会の
散
(
ちら
)
しが張付けて有る中に
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
身なりは変って居りますが、三ヶ月前
此処
(
ここ
)
へ来た時と同じコバルト色のスーツケースをさげて、寿美子は小杉卓二の、あの
散
(
ちら
)
ばった書斎へ
暇乞
(
いとまご
)
いに行ったのです。
奇談クラブ〔戦後版〕:03 鍵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
右の
掛
(
かゝ
)
りに鼠色のペンキで塗つた
五
(
いつ
)
坪
位
(
ぐらゐ
)
の
平家
(
ひらや
)
がある。
硝子
(
がらす
)
窓が広く
開
(
あ
)
けられて入口に石膏の白い粉が
散
(
ちら
)
ばつて居るので、一
見
(
けん
)
製作室
(
アトリエ
)
である事を自分達は知つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
ホテルの
室
(
へや
)
の中には、いろ/\なものが
散
(
ちら
)
ばつて、かなりに明るい電気が
卓
(
テーブル
)
の上に、椅子の上に、またその向うにある白いベツトの上に一杯にその光線を
漲
(
みなぎ
)
らしてゐる。
時子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
片手に
水竿
(
みずざお
)
を控え、彼方此方に
佇
(
たたず
)
んで当惑する船夫の姿は、河面に
蓋
(
ふた
)
をした広い一面板に
撒
(
ま
)
き
散
(
ちら
)
した箱庭の人形のように見えた。船夫たちは口々に何やら判らない言葉で怒鳴った。
河明り
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
いにしへ
二七〇
行幸
(
いでまし
)
の宮ありし所は、
二七一
石
(
いは
)
はしる滝つせのむせび流るるに、ちひさき
鰷
(
あゆ
)
どもの水に
逆
(
さか
)
ふなど、目もあやにおもしろし。
二七二
檜破子
(
ひわりご
)
打ち
散
(
ちら
)
して
喰
(
く
)
ひつつあそぶ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
それに車内に
濛々
(
もうもう
)
と
立籠
(
たちこ
)
めた煙草の煙、それらの中で
杜絶
(
とぎ
)
れ杜絶れにしか聞えなかったが、行儀の悪い乗客達が食べるだけ食べて、
散
(
ちら
)
かすだけ散かして、居睡りを始める頃になると
急行十三時間
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
僕の室の
欄間
(
らんま
)
には五、六十の面を掛けて、僕のその頃の着物は、
袂
(
たもと
)
の端に面の
散
(
ちら
)
し模様が染めてあって、
附紐
(
つけひも
)
は
面継
(
めんつぎ
)
の模様であったのを覚えています位、僕が面好きであったと共に
諸国の玩具:――浅草奥山の草分――
(新字新仮名)
/
淡島寒月
(著)
其瀑は一丈も落ちると突出せる岩に撞き当って、あたりに白沫を
散
(
ちら
)
しながら飛舞するさまが壮快であった。此瀑は二つとも左岸が急ではあるが岩壁ではないので、難なく越えられた。
釜沢行
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
此盃手に入れば
幸
(
さいはひ
)
ありとて人の
濤
(
なみ
)
をなして取んとす。
神酒
(
みき
)
は神に
供
(
くう
)
ずる
状
(
かたち
)
して人に
散
(
ちら
)
し、盃は人の中へ
擲
(
なぐ
)
る、これを
得
(
え
)
たる人は宮を
造
(
つく
)
りて
祭
(
まつ
)
る、其家かならずおもはざるの幸福あり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
余は鳥居清信が『四場居百人一首』において輪廓を描ける線の筆力と、模様風なる人物の姿勢と、また狂歌を
散
(
ちら
)
し書きにしたる文字と絵画との配合につきて殊に美妙なる快感を禁ずる
能
(
あた
)
はず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
所々
(
ところどころ
)
に
美
(
うつく
)
しい
色彩
(
いろどり
)
の
貝殻
(
かいがら
)
や
香
(
にお
)
いの
強
(
つよ
)
い
海藻
(
かいそう
)
やらが
散
(
ちら
)
ばっているのです。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
別に何も入っていないが、その
辺
(
あたり
)
には
真黒
(
まっくろ
)
な
煤
(
すす
)
が、
堆
(
うずたか
)
く
積
(
つも
)
っていて、それに、木の
片
(
きれ
)
や、
藁屑
(
わらくず
)
等
(
など
)
が、乱雑に
散
(
ちら
)
かっているので実に目も当てられぬところなのだ、それから玄関を入ると、
突当
(
つきあた
)
りが台所
怪物屋敷
(新字新仮名)
/
柳川春葉
(著)
画家はとり
散
(
ちら
)
した絵具だらけの
穢
(
きたな
)
い
室
(
へや
)
でウイスキーを飲んでいた。
草藪の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
猛獸二頭襲ひ來て、騷がし
散
(
ちら
)
し逐ふ如く、 325
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
性慾の如くまつ青な太陽が
金色
(
こんじき
)
の髪を
散
(
ちら
)
して
北原白秋氏の肖像
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
相手
(
あいて
)
構
(
かま
)
わず
吹
(
ふ
)
き
散
(
ちら
)
す
半病人
(
はんびょうにん
)
もある
有様
(
ありさま
)
。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
風に追はれて
散
(
ちら
)
された
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
前に青竹の
埒
(
らち
)
を
結廻
(
ゆいまわ
)
して、その筵の上に、大形の古革鞄ただ
一個
(
ひとつ
)
……
眗
(
みまわ
)
しても
視
(
なが
)
めても、
雨上
(
あまあが
)
りの
湿気
(
しけ
)
た
地
(
つち
)
へ、
藁
(
わら
)
の
散
(
ちら
)
ばった
他
(
ほか
)
に何にも無い。
革鞄の怪
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼等は渡り鳥のやうにぱつと
散
(
ちら
)
ばつて社会の各方面に飛び込むだが、卒業証書が何よりもよく物を言ふ社会では、彼らの
骨折
(
ほねをり
)
は一通りで無かつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
取寄
(
とりよせ
)
忠八に渡し此品にて候と云にぞ忠八手に取て一目見に
黒地
(
くろぢ
)
に金にて丸に三ツ引の
紋
(
もん
)
散
(
ちら
)
し紛ふ方なき主人喜内が常に腰に提られし印籠なれば思ず
涙
(
なんだ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
我また見しにかの鷲はじめのごとく舞下りて車の
匣
(
はこ
)
の内に入り己が羽をかしこに
散
(
ちら
)
して飛去りぬ 一二四—一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
鶴さんは仕立物などを
散
(
ちら
)
かしたその部屋へいきなり入っていこうとしたが、おゆうは今日は
更
(
あらた
)
まったお客さまだから失礼だといって、座敷の床の前の方へ
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
自分も
巴里
(
パリイ
)
で
時時
(
とき/″\
)
其
(
その
)
床屋へ行く。其れは髪の毛が一本でも
散
(
ちら
)
ばつて居ないのを
礼
(
らい
)
とする
此処
(
ここ
)
では自分で手際よく髪を持ち扱ひ
難
(
にく
)
いからである。
髪結
(
かみゆひ
)
は多く男である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
家の前に一本の柳の木があって、子供の
汚物
(
よごれもの
)
を洗ったのが、その柳の木から壁板に繋がれた縄に掛けてあった。家は
藁屋
(
わらや
)
で、店には割りかけた赤味の板が
散
(
ちら
)
ばっていた。
越後の冬
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
麹屋の亭主は大勢の人を頼んで
恐々
(
こわ/″\
)
ながら交遊庵に参ったのは丁度
夜
(
よ
)
の
暁方
(
あけがた
)
、参って見ると戸が半ば明いて居ります、何事か分りません、小座敷には
酒
(
さけ
)
肴
(
さかな
)
が
散
(
ちら
)
かって居り
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此盃手に入れば
幸
(
さいはひ
)
ありとて人の
濤
(
なみ
)
をなして取んとす。
神酒
(
みき
)
は神に
供
(
くう
)
ずる
状
(
かたち
)
して人に
散
(
ちら
)
し、盃は人の中へ
擲
(
なぐ
)
る、これを
得
(
え
)
たる人は宮を
造
(
つく
)
りて
祭
(
まつ
)
る、其家かならずおもはざるの幸福あり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
又随分チョン髷も有りますが此髪の癖を御覧なさい揺れて居る癖を、代言人や壮士の様な
散
(
ちら
)
し
髪
(
げ
)
では無論、此癖は附かず、チョン髷でも同じ事、唯だ此癖の附くのは支那人に限ります
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「おい! みんな!」と、周囲に
散
(
ちら
)
かっている乾児達を呼んだ。烈しい
叱
(
しか
)
り付けるような声だった。
喧嘩
(
けんか
)
の時などにも、
叱咜
(
しった
)
する忠次の声だけは、狂奔している乾児達の耳にもよく徹した。
入れ札
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
父なる人は折しも
鋸
(
のこぎり
)
や、鎌や、
唐瓜
(
たうなす
)
や、糸屑などの無茶苦茶に
散
(
ちら
)
ばつて居る縁側に後向に坐つて、頻りに野菜の種を
選分
(
えりわ
)
けて居るが、自分を見るや、兼ねて
子息
(
むすこ
)
から
噂
(
うはさ
)
に聞いて居つた身の
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
興義これより病
愈
(
い
)
えて、
杳
(
はるか
)
の後
八三
天年
(
よはひ
)
をもて
死
(
まか
)
りける。其の
終焉
(
をはり
)
に臨みて、
画
(
ゑが
)
く所の鯉魚
数枚
(
すまい
)
をとりて
湖
(
うみ
)
に
散
(
ちら
)
せば、画ける魚
八四
紙繭
(
しけん
)
をはなれて水に
遊戯
(
いうげ
)
す。ここをもて興義が絵世に伝はらず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
其
儘
(
まま
)
巨大な
唐箕
(
とうみ
)
か何かで吹き
散
(
ちら
)
しているようだ。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
そのほとんど狼の食い
散
(
ちら
)
した白骨のごとき仮橋の上に、陰気な暗い提灯の一つ
灯
(
び
)
に、ぼやりぼやりと小按摩が
蠢
(
うご
)
めいた。
怨霊借用
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
だが、その当時の秘蔵品は、今では
散々
(
ちり/″\
)
ばらばらに
散
(
ちら
)
ばつて、容易に持主を捜し当てる事が出来なかつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
物語りしに後藤先生は
其若者
(
そのわかもの
)
不便
(
ふびん
)
なれば助けて
遣
(
つか
)
はさんと云れて
熊谷
(
くまがや
)
土手
(
どて
)
へ
追駈
(
おつかけ
)
行
(
ゆき
)
駕籠屋
(
かごや
)
の
惡漢
(
わるもの
)
共を
叩
(
たゝ
)
き
散
(
ちら
)
し
此衆
(
このしう
)
夫婦
(
ふうふ
)
を御助けなされ八五郎が家へ連て來り
疵所
(
きずしよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
根太
(
ねだ
)
も
畳
(
たヽみ
)
も
大方
(
おほかた
)
朽
(
く
)
ち落ちて、
其上
(
そのうへ
)
に
鼠
(
ねずみ
)
の毛を
挘
(
むし
)
り
散
(
ちら
)
した
様
(
やう
)
な
埃
(
ほこり
)
と、
麹
(
かうじ
)
の様な
黴
(
かび
)
とが積つて居る。落ち残つた
根太
(
ねだ
)
の
横木
(
よこぎ
)
を一つ
跨
(
また
)
いだ時、
無気味
(
ぶきみ
)
な
菌
(
きのこ
)
の
様
(
やう
)
なものを踏んだ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
赤い
山躑躅
(
やまつつじ
)
などの咲いた、その
崖
(
がけ
)
の下には、
迅
(
はや
)
い水の瀬が、ごろごろ転がっている石や岩に砕けて、
水沫
(
しぶき
)
を
散
(
ちら
)
しながら流れていた。危い丸木橋が両側の
巌鼻
(
いわはな
)
に
架渡
(
かけわた
)
されてあった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
其の前は
常磐橋
(
ときわばし
)
御門から
道三橋
(
どうさんばし
)
の近辺を
柳町
(
やなぎまち
)
といって、又鎌倉河岸に十四五軒あって、
麹町
(
こうじまち
)
にもあり、方々に
散
(
ちら
)
ばって居たのを、今の吉原へ
一纒
(
ひとまと
)
めにしたので、吉原というのは
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
暴風
(
ばうふう
)
四方の雪を吹
散
(
ちら
)
して白日を
覆
(
おほ
)
ひ、
咫尺
(
しせき
)
を
弁
(
べん
)
ぜず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
言
(
い
)
ひつくすべくもあらず、
秋草
(
あきぐさ
)
の
種々
(
くさ/″\
)
數
(
かぞ
)
ふべくもあらじかし。
北八
(
きたはち
)
が
此作
(
このさく
)
の
如
(
ごと
)
きは、
園内
(
ゑんない
)
に
散
(
ちら
)
ばつたる
石碑
(
せきひ
)
短册
(
たんじやく
)
の
句
(
く
)
と
一般
(
いつぱん
)
、
難澁
(
なんじふ
)
千萬
(
せんばん
)
に
存
(
ぞん
)
ずるなり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“散”を含む語句
散々
散歩
散乱
散財
散策
散髪
飛散
散在
吹散
散亂
取散
発散
閑散
逃散
散布
散三
散文的
打散
散歩道
散目鋸
...