“常磐橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ときわばし85.7%
ときはばし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど教部省は、文部省と一緒に、馬場先ばばさきの地から常磐橋ときわばし内へ引き移ったばかりで、いろいろな役所の仕事に、国学の畑の人を求めている時であった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
柳亭種彦先生は昨夜の晩おそく突然北御町奉行所よりお調しらべの筋があるにより今朝五ツどきまでに通油町とおりあぶらちょう地本問屋じほんどんや鶴屋喜右衛門つるやきうえもん同道にて常磐橋ときわばし御白洲おしらす罷出まかりでよとの御達おったしを受けた。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
僕は或は汽車の中から山を焼いてゐる火を見たり、或は又自動車の中から(その時は妻子とも一しよだつた。)常磐橋ときはばし界隈かいわいの火事を見たりしてゐた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)