“水竿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさお33.3%
みざお33.3%
みずざお33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
死体はまだ水の中に漬けたままにしてあって、二人が河岸っぷちに寄って行くと、非人がグイと水竿みさおで岸へ引寄せる。
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たちまちあしを幾めぐり、水上十数町もぎ去り漕ぎ来ったと思われる頃——ふと、べつな小舟が行くてに見えて——上には二ツの人影、ひとりは長い水竿みざおを手に唄っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
片手に水竿みずざおを控え、彼方此方にたたずんで当惑する船夫の姿は、河面にふたをした広い一面板にちらした箱庭の人形のように見えた。船夫たちは口々に何やら判らない言葉で怒鳴った。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)