“巌鼻”の読み方と例文
読み方割合
いわはな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色無き世界がたちまちにして、あふれるばかりの色彩に輝き出した。此処からは見えない、東の巌鼻いわはなの向うから陽が出たのだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
赤い山躑躅やまつつじなどの咲いた、そのがけの下には、はやい水の瀬が、ごろごろ転がっている石や岩に砕けて、水沫しぶきちらしながら流れていた。危い丸木橋が両側の巌鼻いわはな架渡かけわたされてあった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)