“いわはな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩鼻37.5%
岩端25.0%
巌鼻25.0%
石鼻12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上州じょうしゅう岩鼻いわはなの代官をり殺した国定忠次くにさだちゅうじ一家の者は、赤城山あかぎやまへ立てこもって、八州の捕方とりかたを避けていたが、其処そこも防ぎきれなくなると、忠次をはじめ、十四五人の乾児こぶんは、ようやく一方の血路を、り開いて
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
谷底から死骸が上っても、そういう態たらくのおいぼれだから、岩端いわはなにつまずいてよろけこんだと思うだろう。背中の突傷にしても、何百とある傷の中から、これが新傷あらきずと見わけのつこうわけはない。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
赤い山躑躅やまつつじなどの咲いた、そのがけの下には、はやい水の瀬が、ごろごろ転がっている石や岩に砕けて、水沫しぶきちらしながら流れていた。危い丸木橋が両側の巌鼻いわはな架渡かけわたされてあった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)