岩鼻いわはな)” の例文
「そういえば、みずにちがいない。」と、みんなははじめておもいました。岩鼻いわはなからみずがわくことは、きわめてしぜんなことであったからであります。
大根とダイヤモンドの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
上州じょうしゅう岩鼻いわはなの代官をり殺した国定忠次くにさだちゅうじ一家の者は、赤城山あかぎやまへ立てこもって、八州の捕方とりかたを避けていたが、其処そこも防ぎきれなくなると、忠次をはじめ、十四五人の乾児こぶんは、ようやく一方の血路を、り開いて
入れ札 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
黄昏方たそがれがたそらに、つばめはないています。そのつばめのこえ故郷こきょう海岸かいがん岩鼻いわはなでなくつばめのこえおもわせました。
海のかなた (新字新仮名) / 小川未明(著)