岩端いわはな)” の例文
まず山雲やまぐもと戦う 時に油然ゆうぜんとして山雲が起って来ますと大変です。修験者は威儀をつくろ儼乎げんこたる態度をもって岩端いわはな屹立きつりつします。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
谷底から死骸が上っても、そういう態たらくのおいぼれだから、岩端いわはなにつまずいてよろけこんだと思うだろう。背中の突傷にしても、何百とある傷の中から、これが新傷あらきずと見わけのつこうわけはない。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)