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吹散
ふりがな文庫
“吹散”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ふきちら
60.0%
ふきち
20.0%
ふきさん
10.0%
ふきちらす
10.0%
▼ 他 1 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふきちら
(逆引き)
果
(
はて
)
は、
悄然
(
しょうぜん
)
と
頭
(
かしら
)
を
低
(
た
)
れて、
腕
(
かいな
)
に落した前髪がひやりとしたので、
手折
(
たお
)
った
女郎花
(
おみなえし
)
の
儚
(
はかな
)
い露を、憂き世の風が心なく、
吹散
(
ふきちら
)
すかと、胸に
応
(
こた
)
える。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吹散(ふきちら)の例文をもっと
(6作品)
見る
ふきち
(逆引き)
朝
(
あさ
)
の
雲
(
くも
)
吹散
(
ふきち
)
りたり。
風
(
かぜ
)
凪
(
な
)
ぎぬ。
藪垣
(
やぶがき
)
なる
藤豆
(
ふぢまめ
)
の、
莢
(
さや
)
も
實
(
み
)
も、
午
(
まひる
)
の
影
(
かげ
)
紫
(
むらさき
)
にして、
谷
(
たに
)
を
繞
(
めぐ
)
る
流
(
ながれ
)
あり。
穗
(
ほ
)
たで
露草
(
つゆくさ
)
みだれ
伏
(
ふ
)
す。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
吹散(ふきち)の例文をもっと
(2作品)
見る
ふきさん
(逆引き)
雁来紅
(
がんらいこう
)
の葉を食むものは
紅髯
(
こうぜん
)
毿々
(
さんさん
)
として獅子頭の如し。
山茶花
(
さざんか
)
を荒すものは軍勢の整列するが如く葉裏に密生し其毛風に従って
吹散
(
ふきさん
)
じ人を害す。
園丁
(
えんてい
)
も亦恐れて近づかず。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
吹散(ふきさん)の例文をもっと
(1作品)
見る
▼ すべて表示
ふきちらす
(逆引き)
天色
(
てんしよく
)
倏急
(
にはか
)
に
変
(
かは
)
り
黒雲
(
くろくも
)
空
(
そら
)
に
覆
(
おほ
)
ひければ(是雪中の常也)
夫
(
をつと
)
空
(
そら
)
を見て大に
驚怖
(
おどろき
)
、こは
雪吹
(
ふゞき
)
ならんいかゞはせんと
踉蹡
(
ためらふ
)
うち、
暴風
(
はやて
)
雪を
吹散
(
ふきちらす
)
事
巨濤
(
おほなみ
)
の
岩
(
いは
)
を
越
(
こゆ
)
るがごとく、
飇
(
つぢかぜ
)
雪を
巻騰
(
まきあげ
)
て
白竜
(
はくりやう
)
峯
(
みね
)
に
登
(
のぼる
)
がごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
吹散(ふきちらす)の例文をもっと
(1作品)
見る
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
“吹”で始まる語句
吹
吹聴
吹雪
吹上
吹出
吹聽
吹込
吹矢
吹掛
吹消
“吹散”のふりがなが多い著者
鈴木牧之
山東京山
作者不詳
永井荷風
泉鏡太郎
泉鏡花