“ふきちら”の漢字の書き方と例文
語句割合
吹散100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吹散ふきちらし其實一文なしで家へのたりこみ其上名主殿を始め源藏までを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
吾が国に雪吹ふゞきといへるは、猛風まうふう不意ふいおこりて高山平原かうざんへいげんの雪を吹散ふきちらし、その風四方にふきめぐらして寒雪かんせつ百万のとばすが如く、寸隙すんげきあひだをもゆるさずふきいるゆゑ
ひとしきり毎日毎夜のように降りつづいた雨のあと、今度は雲一ツ見えないような晴天が幾日と限りもなくつづいた。しかしどうかして空が曇るとたちまちに風が出て乾ききった道の砂を吹散ふきちらす。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)