“紅髯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかひげ50.0%
こうぜん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
変な小坊主だ、坊主頭に、ちょっぴりと毛を置いて、着ている服は紅髯あかひげのとは様子が違うし、目玉、髪の毛も青くはないが、やっぱり我朝のものではない。変な奴ばかり集まっている船だ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雁来紅がんらいこうの葉を食むものは紅髯こうぜん毿々さんさんとして獅子頭の如し。山茶花さざんかを荒すものは軍勢の整列するが如く葉裏に密生し其毛風に従って吹散ふきさんじ人を害す。園丁えんていも亦恐れて近づかず。
偏奇館漫録 (新字新仮名) / 永井荷風(著)