“あかひげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤髯72.0%
赤髭12.0%
赤鬚8.0%
紅髯4.0%
赫鬚4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同席の自分とびた公以外の同席に七人の客がいるが、そのうちの四人が日本人で、二人が赤髯あかひげで、他の一人は目玉のあおい女でした。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
上述の物語は、ニッカボッカー氏が、フレデリックの赤髭あかひげ皇帝とキュフホイザー山とについての、ドイツの一迷信から思いついたものではないかと考える人もあろう。
また亡者は濃い赤鬚あかひげを一生剃らなかつたのに、弁士はいつも顔を綺麗に剃つてゐたやうに言つてゐる。そのうち弁士も気がいてみると、向ふの墓石はかいしそばに、死んだ筈の書記が立つてゐるではないか。
変な小坊主だ、坊主頭に、ちょっぴりと毛を置いて、着ている服は紅髯あかひげのとは様子が違うし、目玉、髪の毛も青くはないが、やっぱり我朝のものではない。変な奴ばかり集まっている船だ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そのあとを赫鬚あかひげをはやしたこわい顔の男がおもちゃのくまを片手にぶら下げてノソリノソリついて歩く。ドイツ士官が若いコケットと腕を組んで自分らの前を行ったり来たりする。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)