“ちり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チリ
語句割合
89.6%
2.2%
地理1.4%
1.4%
塵埃1.4%
1.4%
1.4%
塵埃塚0.3%
屍体0.3%
微塵0.3%
(他:2)0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花の匂いが官能を刺戟して、うっとりと気が遠くなる、空は濃碧に澄んで、ちり一つの陰翳もなく、あぶが耳もとで
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「ハイ、もうこれで、ちりほども心残りはございません。ただ慾には、お千絵様に一目会ってまいりたいとは思いましたが……」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皮肉を云はれながらも、所天をつとがいつに無く多少のうち解けを見せるのが、千代子には嬉しかつたらしい、で、ながちりをしてゐたので、
泡鳴五部作:01 発展 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
げッちりになるのを、城太郎は手をのばして、そのえりもとをつかみよせ、
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるひそのひかり此方こなたけ、また海上かいじやう地理ちり形况等けいけうとうさぐるにやあらん
けれども、ね、ちょっとこの本をごらん、いいかい、これは地理ちり歴史れきし辞典じてんだよ。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夏の日にてらされて、墓地の土は白く乾いて、どんなかすかな風にもすぐちりが立ちさうである。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
ちりは積もってもあるべき物の数だけはそろった座敷に末摘花すえつむはなは暮らしていた。
源氏物語:15 蓬生 (新字新仮名) / 紫式部(著)
事務室の硯箱すずりばこふたには塵埃ちりが白く、椅子はテーブルの上に載せて片づけられたままになっている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
塵埃ちりと青錆とに包まれたる青銅胸像が、白布に包まれたるまま同下宿、森栖氏専用の押入中より転がり出で
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
十月廿一日、広い森林を抜けて川上かはかみの方へ行つたときには、広い葉の並木はしきりに落葉し、さういふちりしいた落葉を踏んで私どもが歩いて行つた。
イーサル川 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
信如は今ぞ淋しう見かへれば紅入べにいり友仙の雨にぬれて紅葉もみぢかたのうるはしきが我が足ちかくちりぼひたる、そぞろにゆかしき思ひは有れども
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
暫く遊んだ牧人が小やすみをしに傍の叢に横わったとき、その全身にちりばめられたように輝く露の珠は、何と奇麗でしょう。
小夜子は、三キャラットもあるダイヤの粒の大きいのと小さいのと、それに大振りな珊瑚さんごのまわりに小粒の真珠をちりばめたのなど、細い指に指環ゆびわをでこでこめていた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
不幸な人々、幼年時代にはぼろを着て、四つ辻の泥のなかをはだしで駆けまわり、冬は河岸べりにうち震え、諸君が食事をしに行くヴェフールの家の料理場の風窓で身をあたため、あちこちで塵埃塚ちりのなかからパンの皮を掘り出し、それをふいてから食べ
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)
ナイシイの屍体ちりは、地の虫どものなかに朽ち果てよ。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
和「うるさいの、えゝゝこうッと、大きなものですなア、金三十四両二分と七百四十八文に成りますが、旦那様大きなものですなア、微塵ちり積って山となるのたとえの通り、十年で是程になります」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「見やしないけれど、着物の上からでも大概分るさ。先からちりだったけれど、この頃は又膨れて来たね」
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
が、家内かない財布さいふじりにあたつてて、安直あんちよくたひがあれば、……魴鮄はうぼうでもいゝ、……こひねがはくは菽乳羮ちりにしたい。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)